井手県議の一般質問を各紙が掲載 |
新いばらき新聞
2001/10/10付け高速情報通信基盤整備へ
来年度着手へ準備
IT化推進へ大容量県議会は10月9日、一般質問が行われ、鶴岡正彦(自民)、井手義弘(公明)、常井洋治(民主・清新ク)の三氏が登壇、国の構造改革の影響、行財政改革、雇用や農業のセーフティーネット、情報通信基盤の整備、分権型社会づくり、景気対策、総合流通センターの早期着工、霞ケ浦浄化などについて論戦を展開した。
その中で、橋本昌知事は来年度にも光ファイバーによる情報通信基盤を整備する方針で準備を進めていることを明らかにした。
橋本知事は井手氏の情報通信基盤の役割と整備の方向性に対する質問に対し、「今定例会に補正予算案に提出した高速大容量通信基盤整備促進事業で、官民の役割を組み合わせた基盤整備手法や提供方法について調査し、来年度に整備できるよう進めていく」と答弁、情報通信基盤整備に早期着手する考えを示した。
国のe−japan戦略は5年以内に超高速アクセス(30〜100メガビット)が可能な世界最高水準のインターネット網の整備を促進、必要とするすべての国民が低廉な料金で利用できるようインフラを整備するとしている。
NTT局舎からき線点までの光化率は水戸市63%、学園都市全域62%と都市部ではアップしているものの、県平均は25%と全国平均の36%を下回っている。
こうした状況を受けて、県は今定例会に上程した一般会計補正予算に、高速大容量情報通信基盤整備促進事業費3700万円を盛り込み、高速大容量情報通信基盤の整備手法の検討、iDC(インターネット・データセンター)、国際T](インターネット・エクスチェンジ)、地域T]の誘致・立地促進のための研究会の開催などを計画している。
このため、橋本知事は情報通信基盤の果たすべき役割として、▽産業振興のため、低廉な費用で高速通信が可能な環境を提供する▽県民だれもが等しく高速インターネットを利用できる環境を整備する▽県が市町村が電子自治体を推進できる基盤を整備する……の三点を挙げ、「本県はこれまでも、すべての県立高で高速インターネッ上接続環境を整備し、生徒一人に一アドレスを実現するなど、全国でも進んだ取り組みを行ってきた。情報通信基盤でも都道府県で最高レベルの性能と使いやすさを兼ね備えたものを実現したい」などと答弁した。
◆光ファイバーの情報通信基盤
来年度に整備へ
県議会で知事表明第三回定例県議会は九日、本会議を開き、鶴岡正彦(自民)、井手義弘(公明)、常井洋治(民主・清新ク)の三氏が一般質問した。この中で、橋本昌知事は情報通信基盤の整備をめぐり、来年度には整備に着手する考えを示した。これに絡んだ調査費を盛り込んだ補正予算案が今定例会に提案されている。鶴岡、井手両氏の質問に答えた。
小泉内閣の構造改革に伴う本県への影響について、橋本知事は日本道路公団民営化など高速道路の整備手法を見直す動きに言及。「道路公団により行われている北関東自動車道、東関東自動車道が今後(国の)直轄事業で行われることになると本県の負担額は約千億円増加し、本県にとっては対応しきれないような事態が想定される」と懸念を表明。県域テレビについて、地上放送のデジタル化に伴うチャンネル再編を機に全国でも最初に県域放送が実現できるようNHKなどへ働きかけを強める考えを示した。鶴岡氏の質問に答えた。
光ファイバーによる高速大容量情報通信基盤整備について、橋本知事は「二〇〇二年度に整備できるよう準備を進める」と述べた上で「都道府県で最高レベルの性能と使いやすさを兼ね備えたものの実現を目指す」と強い決意を示した。年内にも調査を終え、来年度予算案に事業費を盛り込む方針。井手氏の質問に答えた。
茨城新聞一面
2001年10月10日付
茨城新聞二面
2001年10月10日付○…二番手として登壇した井手義弘氏(公明)は、今回の質問全文を事前に自身のホームページに掲載。
十日ほどの間に十三件の意見が寄せられ、数項目を新たに質問に盛り込んだ。
任期中最後の質問となり、集大成として「IT」にしぼった。
最後は「(私の提案が)三年後に実現していないと、他県に後じんを拝する恐れがある」と警告″。
再質問は時間切れになったものの、高速大容量通信網の整備について知事から「二〇〇二年度に整備」との答弁を引き出し、満足げな表情。