5月13日午後、「日立地区常磐自動車道社会実験推進協議会」が開催され、6月27日(月)から8月31日(水)まで、第3回目の常磐道割引き社会実験が行われることが決定しました。
今回は、ETCを搭載する全車両が対象で、午前9時から午後5時まで通行料金を5割引きします。実験区間は、那珂ICから日立北IC間の4ICとなります。
第3回日立地区常磐自動車道料金割引社会実験の大綱
■期間:平成17年6月27日〜8月31日
■時間帯:午前9時〜午後5時
(通勤割引きと組合せ実質的には午前6時〜午後8時)
■区間:常磐道(那珂IC−日立南大田IC−日立中央IC−日立北IC)
■対象者:ETCを搭載した全車両
■割引率:50%
常磐道の通行料金を引き下げることによって、自動車の通行を高速道路に迂回させ、日立市内の一般道の交通渋滞を緩和しようとする計画は、一貫して井手よしひろ県議ら公明党が推進してきました。
2004年12月20日、井手県議をはじめ、石井啓一衆議院議員、日立市議の代表は、国土交通上に北側一雄大臣を訪ね、「日立地区の渋滞緩和策に関する要望書」を手渡しました。
この要望書では、成功裏に終わった第2回目の常磐道の割引社会実験を受けて、日立南大田〜北茨城IC間のインターペア通行料金(区間通行料金)を恒常的に半額に値下げするよう求めました。
この際、北側大臣は、「社会実験の成果については、よく知っています。実験で効果があったことを、どう(日本全国の)仕組みとしてくみ上げていくかを考えたい。その際、ETCを活用した何らかの仕組みづくりができないか勉強したいと思います。道路公団の民営化という大きな節目の時期であり、公団にも要望の主旨をしっかりと伝えます」と答えました。
こうした働きかけが実り、今回、ETCを活用した第3回目の割引実験の実現につながりました。
現在、ETCを搭載した車両は、午前6時から9時までと午後5時から8時までの間は「通勤割引」が実施されています。今回の実験で午前9時から午後5時まで割引きが実施されると、朝6時から夜8時までETCを搭載した車両は一日14時間、半額で日立地区の常磐道を利用できることになります。
常磐道の社会実験を恒常的な料金引き下げにつなげていくためには、ETCの活用が現実的選択だと思います。ETCの普及率が30%を超え、今年春には日立中央ICにETC出入り口が設置されました。こうした状況の中、第3回目の割引き社会実験の成果が大いに注目されます。
(写真:井手よしひろ県議ら公明党議員は、北側国土交通大臣に常磐道の料金割引の恒久化を要望しました(2004/12/20))