Copyright Yoshihiro IDE (e-mail:y_ide@jsdi.or.jp) 最終更新日:1997/Dec/17
茨城県北茨城市五浦。この地は、大小の入り江と美しい松林に飾られた日本的景観をもつ景勝地。近代日本画の発展に多大な影響を与えた岡倉天心により、日本美術院研究所が置かれ、横山大観、木村武山、菱田春草をはじめとする五浦の作家たちが、新しい日本画の創造に励んだ我が国の近代美術史上極めて重要な地です。この天心ゆかりの五浦に、茨城県立天心記念美術館が平成9年11月7日オープンしました。天心記念五浦美術館には、岡倉天心の業績を顕彰し、五浦の作家に連なる日本美術の優れた作品や数々の資料を展示され、近代日本美術の黎明期から現代までの流れが紹介されています。
美術館の周辺はすべて自然公園。潮騒を聞きながら散策やスケッチが楽しめます。美術館の展望ギャラリーからも、180度の海岸の景気が展望できます。
紺碧の太平洋と緑の大パノラマ
展示室は全部で3つあります。国内外の名品を紹介する企画展を開いたり、大観や、春草らの作品を定期的に展示いたします。
大観、春草らの名画に出会える展示室
また、展示室B、Cは、一般の方々に創作活動の発表の場としてもご利用いただけます。詳しいことは、美術館事務局にお問い合わせ下さい。
岡倉天心、横山大観らの貴重な書簡や写真、遺品などの展示を通して、天心の業績や近代の日本美術の流れが、わかりやすくご覧いただけます。
岡倉天心記念室
また、横山大観、菱田春草ら五浦の作家の作品を展示公開します。
講堂(映像シアター)には、200インチハイビジョンが設置されています。天心の映画や国内外の名画を上映します。入場料は無料です。
講堂には迫力の大型スクリーン
最新の美術映像を映像ギャラリーで見ることが出来ます。
五浦美術館は美術情報のハイテク拠点
ハイビジョンなど様々なメディアを駆使して、最新の美術映像を提供されます。
美術について調べるなら美術情報ライブラリーへ
和洋の美術図書、展覧会図録、美術雑誌などが閲覧できます。検索ブースでは岡倉天心に関する所蔵品情報も調べられます。
開館記念展「天心と五浦の作家たち」には、大観の「屈原」、春草の「王昭君」「黒き猫」、武山の「阿房業火」、下村観山の「木の間の秋」などの大作が出品された。
開館記念展は大盛況
開館以来12/9現在で82,618人の来館者があった。これは一日あたり2,950人となり、平成9年3月にオープンした宇都宮市立美術館(2,436人)、平成8年10月開館の広島県立美術館(1,537人)を上回る結果となった。
施設概要
主要構造 PCコンクリート造、平屋建 延床面積 約5,850m2 敷地面積 約90,000m2 駐車場 乗用車120台・バス10台
利用案内
開館時間 午前9時30分〜午後5時(入場は4時30分まで) 休 館 日 月曜日(祝日の場合はその翌日)/12月27日〜1月4日 入 館 料 岡倉天心記念室・所蔵品展・企画展は有料
(ただし映像ギャラリー、美術情報ライブラリー等は無料)交通案内 <JR常磐線利用>
JR大津港駅下車
でんてつオーシャンバス 五浦行(終点) 16分 徒歩約5分
<常磐高速利用>
北茨城I.C.から約15分/勿来I.C.から約15分
連 絡 先 〒319-17
北茨城市大津町椿2083
茨城県天心記念五浦美術館
電話0293−46−5311
FAX 0293−46−5711