防災センターの災害対策本部室にて平成11年4月8日、新県庁舎の開庁に合わせて「茨城県防災情報ネットワークシステム」が稼働しました。
このシステムは、平成7年3月に阪神淡路大震災を教訓にして設置された「県議会災害対策特別委員会」で、井手県議が総合的な防災対策拠点の整備を訴えた提案が実現したものです。
井手県議も提案の要旨は、
@衛星系と無線系(防災行政無線)、インターネット・パソコン通信、そして既存の携帯電話・衛星携帯電話などを組み合わせた多重ネットワークシステムの構築。
A自然災害、地震、原子力災害などに対応できる24時間体制の危機管理センターの整備
B防災ヘリコプターの整備とヘリビデオシステムの導入
などでした。
こうした提案を受け今回稼働した「防災情報ネットワークシステム」では、通信衛星(スーパーバード)を利用した衛星通信ネットワークが導入されました。
また災害対策本部、災害対策室、情報誌司令室などからなる防災センターが新県庁舎6階に整備され、24時間対応の危機管理センターの機能を備えることになりました。この防災センターには、環境監視システム(原子力施設防災システム)の情報も集約され、また地震被害予想システムと震度情報ネットワークも一元化されています。
防災ヘリコプターは平成7年に導入され、翌年にはヘリビデオシステムも搭載されました。県警のヘリコプターにも同システムが導入され、機動力ある情報収集システムとなっています。更に、県庁24階には高性能ビデオカメラが設置され(東西南北の4カ所に設置)、水戸市内を広くカバーすることが出来るようになりました。
(画面をクリックすると拡大写真があります)県庁の屋上に設置された防災機器
- 防災用(緊急)ヘリポート
- 衛星系防災ネットワーク用パラボラアンテナ
- 防災行政無線アンテナ
- 高感度・高性能ビデオカメラ