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県北地域ガンセンターの整備推進につて |
現在、県社会福祉協議会にて運用されている「茨城県福祉情報サービスシステム」をインターネット対応型に、更新する作業が進められているが、その進捗状況について社会福祉課長に質した。
平成3年11月から県社協で委託運用されている福祉情報センター事業のコンピュータ機器が、本年度リース満了するため、新規のデータベースを開発している。
提供される情報
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老齢期の痴呆は、脳血栓や脳出血等の脳血管障害がもとで発症する脳血管性痴呆と、原因がよくわからない脳組織の変性によって発症するアルツハイマー型痴呆とに大別される。
東京都などの疫学的な手法の調査によると、65才以上の高齢者の中で、痴呆が発生する率は、人口の4%であるとされている。
この出現率で、茨城県の場合に当てはめてみると、16,000人以上の痴呆性の高齢者が存在することになる。
平成6年10月1日現在
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402,191 | 4% | 16,088 |
権利擁護サービスの具体例
痴呆性高齢者のように判断能力が十分でないものの場合、財産を保全したり人権侵害から守るシステムの構築が必要になる。
具体的には、痴呆性の高齢者の所有する財産の保全・管理に関するサービスが必要になる。
東京都に例を取ると、18の区や市で財産保全・管理に関する福祉サービスが行われている。
こうした痴呆性高齢者の権利を守る福祉サービスの導入を県が検討する必要がある。
井手委員
非加熱製剤の県内の投与の実態について、7月29日に発表された厚生省の調査結果を基に質問した。
厚生省・非加熱血液凝固因子製剤による非血友病HIV感染に関する調査
あわせて、情報公開の推進を強く求めた。
HIV検査済み | HIV検査未実施 | |||||
HIV+ | HIV- | 死亡 | 生存 | 生死不明 | 合計 | |
茨城県 | 0 | 0 | 2 | 0 | 1 | 3 |
HIV検査済み | HIV検査未実施 | |||||
HIV+ | HIV- | 死亡 | 生存 | 生死不明 | 合計 | |
茨城県 | 0 | 0 | 15 | 0 | 0 | 15 |
井手委員
茨城県においては、地域ガンセンターの整備を進めているが、その進捗状況を質問した。
健康増進課長
既存の地域ガンセンター
県央地域ガンセンター | 県立中央病院 | 100床 | 58億円 | ターミナルケア室7床
重篤治療室4床 無菌室2床 | 平成7年4月26日開設 |
県南地域ガンセンター | 土浦共同病院 | 100床 | 33億円 | ターミナルケア室7床
重篤治療室9床 無菌室2床 | 平成7年7月27日開設 |
地域ガンセンター整備計画
県南地域ガンセンター | 筑波メディカルセンター | 150床 | 平成9年4月着工予定 | 平成11年6月開設予定 |
県北地域ガンセンター | 日立総合病院 | 100床 | (平成10年7月着工予定) | (平成12年7月開設予定) |
井手委員
県北ガンセンターについては、平成2年に策定された「茨城県総合ガン対策推進計画」によって「日立総合病院」がその指定を受けた。
県内に計画された地域ガンセンターを整備する病院は、一般的に公共性の高い病院であるが、日立総合病院は純然たる私企業の病院である。
バブル崩壊後の厳しい経済状態の中、いったんはその整備計画に支障をきたしたものの、本年4月には、正式受け入れを表明したところである。
病院側も日立市においても、当初計画通り平成9年着工、平成11年開設を強く望んでいる。
県にあっては、こうした状況も勘案し、一刻も早い計画の具体化を要望する。