◇暖かくて気温の下がらなかった2月

　2月に入っても、日本付近を移動性高気圧と低気圧が交互に通過することが多く、上層に寒気の入った中旬を除いて平年よりも暖かい日が続きました。特に、低気圧が日本海を東へ進んだ22日は低気圧に向かって、南から暖かい空気が入り込んできたため、平年より6.4℃も気温が高くなりました。このため、2月の月平均気温は6.3℃と、平年より1.8℃高くなりました。また、冬型の気圧配置になる日が少なく、冷え込む日がほとんどなかったため、日最低気温の月極値も-1.9℃と、1979年に次いで高くなりました。

　過去20年間の2月の平均気温と月最低気温の変化を見ると、1989年から月平均気温が5℃前後の暖かい年が続いています。その中で、1999年と2000年は月平均気温が5℃以下になり、比較的寒い年でした。それに対して、今年は過去20年間で最も暖かい2月となりました。一方、月最低気温の方は、ここ5年ほどは比較的下がる年が続いていました。しかし、こちらも今年は過去20年間で最も下がらない年になりました。

　このように、冷え込む日が少なかったため、日最低気温が0℃未満になった冬日の日数は8日と、平年の半分近い日数しかありませんでした。

　●2月の日平均気温の推移と過去20年間との比較

●2月の気温と冬日（日最低気温が0℃未満の日）の日数

（順位は気温の高い方、または日数の少ない方からで、1953年〜2002年の統計）

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作成日 02/03/19
名前 日立市天気相談所