再建断念、51年の歴史に幕
廃刊に当たって 本社発行の日刊「新いばらき」は、きょう18日の発行の通算16674号をもって廃刊のやむなきに至りました。読者、販売店、広告スポンサー各位をはじめ、長年にわたり本社をご支援いただいてまいりました皆様に、衷心より感謝申し上げますとともに、深くおわび致します。
弊社は、戦後の混乱期の1952(昭和27)年4月、水戸市の片隅で産声を上げて以来、皆様の温かいご援助で、地方メディアの一翼を担うまでに発展させていただき、昨年創刊五十周年を迎えることができました。
しかしながら、本社をめぐる経済環境はバブル崩壊後、かつてない厳しさに直面し、経営は悪化の一途をたどってまいりました。購読部数の減少、広告売り上げの伸び悩みに、社会の新聞離れなどが重なり、今回、廃刊という最悪の事態に追い込まれました。
創刊以来51年、この間、世界に平和をと銘打った「ベトナム展」、地域に根ざした郷土芸能を発掘、継承、発展させる「茨城の民族遺産を守る発表新年会」、親子のきずなを深める「父の日記念作文・絵画コンクール」などを開催。幸い、各位のご理解、ご協力を得て、微力ながら地方紙としての社会的使命の一端を果たすことができたと自負しております。
昨年4月には、創刊五十周年の節目を無事迎えることができました。しかし、経営環境の悪化を克服することは容易ではなく、今回、皆様に多大なご迷惑をおかけする苦渋の選択を決断せざるを得ませんでした。
最後に、改めてこれまでのご愛読、ご支援に感謝申し上げ、おわびと廃刊のごあいさつと致します。
本当にありがとうございました。
2003年4月18日
新いばらきタイムス社
代表取締役社長 福田 聖一