私のHPの記事「ダイオキシンの毒性は神話か?」(http://www.jsdi.or.jp/~y_ide/030729dai_top.htm)を読んでいただき、「ダイオキシン 神話の終焉」の著者のお一人である渡辺正東京大学生産技術研究所教授より、直接メールを頂戴しました。私のような素人にまで、大変ご丁寧なメールをいただき恐縮するばかりでした。 渡辺先生は、「このような本(ダイオキシン神話の終焉)がなぜ当時でなかったのか」、「慢性毒に対する記述があまりにも少ない」、「現時点で具体的な被害が出ていなくても、しっかりとした対策を立てることは行政の義務」との私のHPの記述に沿って、ご自身のご見解を述べられています。 このページでは、渡辺先生のご了解をいただいた上で、メールの主要部分を公開させていただきます。 なお、私は、現時点で渡辺先生のご見解を、全て納得しているわけではありません。特に、2点目、3点目については、もう少し専門家の中での議論の集約を待つべきだと思っています。読者の皆さまの更なるご批判・ご意見をよろしくお願いいたします。 |
このような本がなぜ当時でなかったのか?
渡辺先生の見解: |
慢性毒に対する記述があまりにも少ないのでは?
渡辺先生の見解:
小島記者にはこうした点につき6月6日付で当方からの質問状をお送りしました。しかし以後2ヶ月、何ひとつお答えは頂戴しておりません。 [補足]慢性毒性のうちエストロゲン(女性ホルモン)作用は、少なくとも日本人の場合(摂取量とエストロゲン活性を考えると、大豆のゲニステインの数十分の1から数百分の1と見積もれるため)、まったく問題にならないし、ゲニステインが健康にプラス効果を持つなら(そう語る間接証拠はたくさんあります)、ダイオキシンは「そのプラス効果を少し増やしている」ことになります。本件につきましては、拙著と同じシリーズで7月に出た『環境ホルモン――人心を「攪乱」した物質』をお読みください。 |
現時点で具体的な被害が出ていなくても、しっかりとした対策を立てることは行政の義務
渡辺先生の見解: |
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