茨城県教育情報ネットワーク整備の青写真決まる 茨城県では、高度情報化社会に対応した、より高度な学校教育現場での情報化を推進するために、いばらきブロードバンドネットワーク(IBBN)を活用した新たなネットワークシステム作りを進めています。
茨城県の県立学校は、2001年秋に、全国に先駆けて、光ファイバーによるブロードバンドインターネットに接続した情報通信環境を整備しています。このネットワークをより発展させ、セキュリティーやフィルタリングの能力を高めたネットワーク整備が課題となっていました。こうした要請を受けて、「茨城教育情報ネットワーク」の整備が進められています。11月中旬には、公募型プロポーザル方式によりシステム設計業者が選考されました。
このプロポーザルには、別項のように9グループが参加しました。審査の結果、東京電力系の(株)パワーネッツと地元の茨城ソフトウェア開発(株)のグループが選ばれました。
選定理由は、教育現場の要望に添った柔軟なソフトウェアの開発や優れた拡張性などが評価された、と説明されています。何よりも、現状の県立学校の光ファイバーによるインターネット接続が、東京電力系のパワードコム社が手がけており、その投資を有効に活用できることが、採択への大きなアドバンテージとなったと思われます。システムの基本は、光ファイバーを使ったイーサネット(Ethernet)です。各学校は10Mbpsのイーサネット、または、いくつかの学校が集められ100Mbpsのイーサネットで、IBBNのアクセスポイントまで接続されます。IBBNの2.4Gbpsの大容量回線で笠間アクセスポイントまでつながります。笠間アクセスポイントとネットワーク管理センター(NOC)のある県教育研修センター(友部町)とは、100Mbpsのイーサネット2回線で結ばれます。ネットワーク管理センターでは、不正アクセスの監視 、ウィルス対策、有害情報の排除や、様々なコンテンツの配信などを行います。また、学校からインターネットを閲覧するためには、別の100Mbpsのイーサネットで笠間アクセスポイントを経て、IBBNを経由し、インターネットに接続します。
2003年度基本システムの設計を行い、2004年度に具体的なシステム構築作業を行います。2005年4月の供用開始を目指します。
茨城県教育情報ネットワークの事業内容 1.情報通信の高速大容量性
ブロードバンド回線を活用した高速な情報通信(インターネット接続)
動画コンテンツの配信,双方向通信(動画教材配信、遠隔授業、テレビ会議など)2.情報の安全性
不正アクセスの監視
ウィルス混入の防止とウィルスの除去
有害情報の排除(フィルタリング機能など)3.学習活動支援
教職員,児童生徒間の情報共有,交換
教材コンテンツの共同開発と共同利用
共同授業の遠隔実施支援4.教育機関の情報提供
遠隔学習による生涯学習機会の拡大
図書館レファレンスサービス
美術館,博物館等からの情報提供5.事務の効率化
ネットワークを活用した教員研修
連絡,調査等事務処理の効率化
整備対象
*公立小中学校はインターネットにて接続する
- 教育情報ネットワークセンター(茨城県教育研修センター:友部町)
- 県立学校(県立高校、県立養護学校など111校)
- 県立生涯学習センター
- 県立図書館
- 県立美術館・博物館など
参
考
リ
ン
クパワードコムのHP http://www.poweredcom.net/ パワードイーサネット・サービス http://www.poweredcom.net/service/ethernet/index.html パワードイーサネット専用サービス http://www.poweredcom.net/service/etherp2p/index.html 茨城県教育情報ネットワークのHP http://www.edu.pref.ibaraki.jp/board/ienet/net_top.htm
茨城県教育情報ネットワークプロポーザル参加事業者