4月27日、県立医療大学10周年記念式典が開催されました。
茨城県立医療大学は、保健医療系大学の先駆けとして平成7年開学しました。付属病院も併設され、茨城県のリハビリ拠点として大きな役割を担っています。
この10年間は、保健医療制度の大幅な変更の中、大学の個性化や独自性が求められ、様々な改革への努力が続けられてきました。その結果、授業出席率や学生の満足度の向上など顕著な実績を残してきました。平成16年度には、文部科学省の「特色ある大学教育支援プログラム」に大学そのものが採択されました。更に、1200名を数える卒業生が、医療や介護の現場で大きな評価を得ています。
しかし、様々な課題もあることも事実です。一つは、財政的な自立の問題。二つに卒業生の県内定着の課題です。県立医療大学には、県の一般財源から毎年15億円以上の繰り入れが行われています。(一般経費に約9億円、教員などの人件費に6億円以上)
国においては、国立大学は独立行政法人として、運営も財源的にも独立した運営が求められています。県立医療大学でも、こうした改革に着手する必要があります。
さらに、卒業生の県内定着率が低いことも課題とされています。全国的にも最低レベルの医療従事者の育成が、医療大学の目的であるはずで、多額の県民の税金を投入した在学生の内、卒業後半分以上、県外に流出することには、問題があります。
10周年を節目に、こうした課題に一層の努力が求められます。
(写真上:県立医療大学開学10周年記念式典、写真下:県立医療大学のキャンパス)
茨城県立医療大学は、保健医療系大学の先駆けとして平成7年開学しました。付属病院も併設され、茨城県のリハビリ拠点として大きな役割を担っています。
この10年間は、保健医療制度の大幅な変更の中、大学の個性化や独自性が求められ、様々な改革への努力が続けられてきました。その結果、授業出席率や学生の満足度の向上など顕著な実績を残してきました。平成16年度には、文部科学省の「特色ある大学教育支援プログラム」に大学そのものが採択されました。更に、1200名を数える卒業生が、医療や介護の現場で大きな評価を得ています。
しかし、様々な課題もあることも事実です。一つは、財政的な自立の問題。二つに卒業生の県内定着の課題です。県立医療大学には、県の一般財源から毎年15億円以上の繰り入れが行われています。(一般経費に約9億円、教員などの人件費に6億円以上)
国においては、国立大学は独立行政法人として、運営も財源的にも独立した運営が求められています。県立医療大学でも、こうした改革に着手する必要があります。
さらに、卒業生の県内定着率が低いことも課題とされています。全国的にも最低レベルの医療従事者の育成が、医療大学の目的であるはずで、多額の県民の税金を投入した在学生の内、卒業後半分以上、県外に流出することには、問題があります。
10周年を節目に、こうした課題に一層の努力が求められます。
(写真上:県立医療大学開学10周年記念式典、写真下:県立医療大学のキャンパス)
参考:茨城県立医療大学のHP
県立医療大学の財務状況
歳出合計 | 県の一般財源 | 人件費 (県費負担) | 県費割合 | |
平成11年度 | 21億8,600万円 | 8億0,875万円 | 9億5,400万円 | 80.6% |
平成12年度 | 21億8,987万円 | 7億8,797万円 | 9億7,147万円 | 80.3% |
平成13年度 | 21億4,727万円 | 7億4,000万円 | 9億5,941万円 | 79.1% |
平成14年度 | 21億2,248万円 | 7億5,182万円 | 9億2,728万円 | 79.1% |
平成15年度 | 19億8,102万円 | 6億2,452万円 | 8億9,714万円 | 76.8% |
県立医療大学の卒業生の就職状況
就職者 | |||||
県内 | % | 県外 | 合計 | ||
平成10年度 | 78 | 52.7% | 70 | 148 | |
平成11年度 | 69 | 41.8% | 96 | 165 | |
平成12年度 | 68 | 41.7% | 95 | 163 | |
平成13年度 | 54 | 32.7% | 111 | 165 | |
平成14年度 | 56 | 36.8% | 96 | 152 | |
平成15年度 | 92 | 58.6% | 65 | 157 | |
平成16年度 | 72 | 43.9% | 92 | 164 | |
合計 | 489 | 43.9% | 625 | 1,114 |