さあ、世界へアクセス
インターネット事始め
県内のユニークホームページ紹介
茨城新聞
97年1月3日付け
より転載しました
現在県内でも自治体や企業、研究所、学校などを中心に様々なホームページが開設されているが、同時に、手軽に個人から情報発信が可能なことから、個人でホームページを開設する人も増えている。その中から、ユニークなものを4カ所紹介する。
ホットラインfromひたち
http://www.jsdi.or.jp/~y_ide/index.htm
県議会活動を報告
日立市選出の県会議員、井手義弘さん(40歳)が運営する。県議会での活動報告が中心で情報量は多い。内容の更新頻度も高く、作者のインターネツトへの情熱が伝わってくる。昨年春に開設され、雑誌にも数回紹介されている。県執行都側との質疑応答にとどまらず、消費税問題、カシマスタジアム新設問題など文字通りホットな話題を提供している。県の公式ページよりも早い情報が載ることも多い。県内ページ、マスコミ、官庁、政党、政治家などへのリンクも充実している。
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N&K World
http://www.ingjapan.or.jp/KINYA/
弁護士の一日紹介
日常生活ではあまり知る機会のない弁護士の世界を紹介したページ。県内在住の現職弁護士が匿名で開設している。弁護士の1日がドキュメント風に書かれていたり、普段絶対に見ることのない弁護士のかばんの中身を見せたりと、興味深い。また、本県の各種相談窓ロや、役に立つ日常の法律を解説しているほか、法律関係のホームベージへのリンクもされている。なお、電子メールでの法律相談は受け付けていない。
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間宮林蔵のページ
http://www.asahi-net.or.jp/~XC8M-MNY/
探険経路をたどる
本県が生んだ江戸時代の探検家間宮林蔵に関する情報が掲示されている。間宮林蔵の子孫、間宮正孝氏(伊奈町)が「もっと間宮林蔵のことを知ってほしい」と開設した。間宮林蔵の年表や樺太(サハリン)探検の経路などが分かりやすく書かれている。間宮林蔵の生家に整備された「間宮林蔵資料館」の施設も紹介されている。また、昨年7月に間宮氏が実際にサハリンに調査旅行をした際の体験記やサハリンの現状、間宮海峡の現状が、貴重な写真で掲示されている。
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写 真 大 陸
http://www.ask.or.jp/~sky2010/
背景の素材も登録
笠間市在住の写真家海老原豊氏の撮影した写真が公開されている。美しい自然を撮影した写真が並び、心和む「デジタルギャラリー」なっている。また、カメラやフィルムなどのメーカーや写真家、写真関係の雑誌のホームベージへのりンクも充実しているのも、写真フフンにはうれしい。さらに、自分でホームベージを作る時に自由に使用できる背景の素材も登録されている。ファンからのメール紹介コーナーもあり、情報の送り手と受け手が、双方向で交流している。
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業者間競争、さらに拍車
地域密着でサポート強化
県内プロバイダーに聞く
96年は県内でプロバイダーが続々と誕生、県内インターネット業界は激変した。日立市内で初めて昨年4月、プロバイダー業務に着手したjsdi(日本システムデイベロツプメント)代表取締役の一木利信氏と担当取締役の安彦幸男氏に聞いた。
●一年間の感想は
◎一木 水戸にしかアクセスポイントがなく、「日立にないなら自分たちでつくってしまおう」ということで昨年4月に始めた。ほとん宣伝なしで400人が会員になってくれた。月50人づつ増えている。実際のところ、設備投資がかさみ、すぐ採算ベースに乗るものではない。企業イメージのアップにはつながった。
●日立市内にも新たに二社が参入、競争は激化したようだが
◎安彦 業者間の競争が高まり、ユーザーにとってよいことだろう。うちは電話回線が込み合わないよう、いつでもつながる体制をとっている。昨年12月にISDN回線も新設した。今年は高萩地区(0293局)ヘアクセスボイントを追加する。会員へのアフターサービスを充実させたい。
●お客からのトラブル相談では何が多かった
◎安彦 インターネットにつながらないというもの。メーカーは「パソコンを買ったらすぐつながる」と宣伝しているが、実際はそうでもない。家庭にうかがい、トラブルを聞いてみると、極めて単純なミスがほとんどだが。量販店の売り万にも問題がある。売りっはなしの状況だ。
●県が主導する全県的なプロバイダー業務が準備されているが
◎安彦 構想当時は意義があったが、今では業者が多数生まれた。税金を使ったうえでの、民業圧迫という側面は否定できない。
●今年の戦略は
◎一木 地域への密着を重視して、会員へのサポート体制を万全にしていく。インターネツトで地域貢献したい。
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y_ide@jsdi.or.jp)