動燃東海爆発事故アーカイブ

 Copyright Yoshihiro IDE (e-mail:y_ide@jsdi.or.jp) 最終更新日:1997/MAR/13


茨城県発表プレスリリース第四報(96/3/11 19:30)

 

動燃東海事業所のアスファルト固化処理施設における火災について(速報)

平成9311
原子力安全対策課
  1. 発生日時

    平成9年 3月11日(火)  午前10時08分

  2. 発生場所

    アスファルト固化処理施設(アスファルト充てん室(R152);セル内)

  3. 状 況
    1. アスファルト固化処理施設は、平成9年2月7日から運転を行っていた。
    2. 平成9年3月11日(火)午前10時06分、排気ダクトの温度検知器が発報し、作業員がアスファルト充てん室(R152)内をセル窓から目視したところ、10時08分、アスファルト充填後のドラム缶からの火煙を確認した。また、10時10分に火災報知器が発報し、10時34分にエリアモニタが発報した。
      なお、アスファルト充てん室内に、アスファルト充填後のドラム缶は31本あった。
    3. 10時12分、手動にてスプリンクラーを起動し、10時22分に消火したことを確認した。
    4. 10時32分から当該施設の作業員(23名)が屋外待避を行い、11時08分に完了した。
      また、第三低放射能廃液蒸発処理施設において、10時21分に火災報知器が発報したため、当該施設の作業員(20名)が屋外待避した。
    5. 動燃事業団は、10時45分、作業区域等を保安規定に基づく立入制限区域に設定した。
      また、第三低放射能廃液蒸発処理施設も11時30分に保安規定に基づく立入制限区域に設定した。
    6. 排気系統は、10時18分、排気側のブロワが自動的に閉止した後、10時23分に吸気側のブロワを手動にて停止した。
    7. 施設内の作業員59名の鼻スミヤを実施したところ、10名から有意な値を確認した。(1Bq〜7Bq)
      当該10名については、ホールボディカウンターにて計測を実施した。
    8. なお、スタックモニタの値は平常値であることを確認した。

  4. 環境への影響

     排気筒モニタの確認の結果、αダストモニタ、β(γ)ダストモニタの測定結果については異常はなかったことが確認されたが、ヨウ素129モニタのではわずかながら上昇がみられた。また、第三低放射能廃液蒸発処理施設のβ(γ)ダストモニタにおいても一時的な測定値の上昇がみられた。
     なお、施設周辺の環境モニタリングの結果には異常はなかった。

  5. 原 因

     現在、調査中である。


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