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茨城県内での臍帯血移植の状況

臍帯血移植の成功を伝える新聞  茨城県で最初の臍帯血(さいたいけつ)移植治療が成功したのは、98年6月25日でした。小児進行ガンの一つ「神経芽腫」の2歳4ヶ月の女児に、妹の出産の際採取した臍帯血を移植し、9月上旬には無事退院しました。

 その後2002年8月末までに、17例の臍帯血移植が実施され、いずれも好成績をおさめています。

 臍帯血移植参考:骨髄移植
S63〜H9 89
H1014
H11
H1210
H13
H14
合計17129
※資料提供:茨城県保険福祉部薬務課

 臍帯血移植は骨髄移植に比べて、採取のために提供者(ドナー)が入院する必要がないことや、白血球の一部が一致しなくても移植が出来ることなど、提供者が見つかる確率が高い特徴があります。第1例目の移植でも、男児の場合は、白血球の型が一つ違いましたが、移植は無事に成功しました。

 臍帯血移植については、公明党の浜四津代表(当時)が、いち早く提唱。97年夏には、全国的な署名活動を展開しました。

 茨城県内では、井手県議らを中心に、党員、支持者のご協力をいただき、2万人の署名を、わずか1ヶ月の間に集めることが出来ました。こうした署名をもとに、98年4月には臍帯血移植に保険が適用され、臍帯血バンクの設立に向けて、厚生省の検討委員会も設置されました。

浜四津公明代表が知事と会談 県においては、98年3月に浜四津代表が来県し、橋本昌知事と会談。臍帯血移植の体制整備について、知事と意見交換を行いました。

 井手県議は、97年8月以来、自らのインターネットホームページに臍帯血移植を進めるページを開設。積極的に、臍帯血移植の啓蒙に取り組んできました。98年3月の県議会では、臍帯血移植への取り組みを衛生部長に質問しました。衛生部長は、県立こども病院の臍帯血移植体制の強化のため、500万円の予算を確約しました。

 その後、一時的に臍帯血移植の採取も県立こども病院に隣接する済生会水戸病院で行われた時期もありますが、全国ネットの臍帯血バンクが誕生し、その後は東京臍帯血バンクや東海臍帯血バンクから患者に適応した臍帯血の供給を受け、着実に移植の実績を上げています。

 多くの皆さまにご協力をいただいた署名によって、多くの幼い生命が救われることになりました。


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