龍ケ崎地方塵芥処理組合(管理者:串田武久竜ケ崎市長、事務局長:山田隆夫)が、龍ヶ崎市板橋町に建設中の新清掃工場が完成、99年3月23日に火入れ式が行われました。操業を停止した城取清掃工場に代わる工場で「くりーんプラザ・龍」と命名されました。4月1日からごみを搬入を開始し、試験操業に入りました。
この新工場は、焼却施設、リサイクルプラザ、最終処分場の三施設を備えた大型最新施設。焼却施設は24時間連続運転のストーカー炉を採用、一日最大180トンの処理が可能で、排ガスのダイオキシン濃度は厚生省が定めた1立方メートル中0.1ナノグラム以下の基準値をクリアするという。また、県内では初めて焼却灰を固化する灰溶融施設を備えました。
焼却炉本体は日本鋼管が受注し、灰溶融施設はクボタが施工しました。
7月までは試験操業を繰り返し、能力が安定した段階でメーカーより引き渡しを受け、本格的に稼働する予定です。
井手よしひろ県議は、5月24日(月)午前に同議員の後援会幹部らと供に、試験運転中の同施設を現地調査しました。中央司令室やダイオキシン対策装置、灰溶融施設などを中心に山田隆夫事務局長、坂本和朗総務課長らの説明を受けました。
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所在地
龍ヶ崎市板橋町436−2
面積
96,000m2(ゴミ処理施設47,000m2・最終処分場49,000m2)
総事業費
185億円
建設期間
平成8年度から10年度
施設概要
工場棟
ゴミ焼却施設・灰溶融施設・リサイクルプラザを配置する建築物
建物面積7,600m2 床面積16,600m2
地上4階、地下2階鉄筋コンクリート構造(一部鉄骨構造)
ゴミ焼却施設
処理能力:180t/日(90t/日×2基)
形式:全連続焼却式(24時間運転)、850〜950度
発電設備
最大1,500kw(工場内の必要電気の約半分を自家発電でまかなう)
煙突
地上高59m
焼却炉の廃熱を利用し、廃熱ボイラーで蒸気や温水を作る。蒸気は発電に使用し、温水は場内や農業公園の温浴交流センターで活用する。
灰溶融施設
処理能力:24t/日(12t/日×2炉)
焼却灰とダストを1300度以上の高温で溶融しスラグ化する。重金属を封じ込めダイオキシンを完全に分解無害化します。
リサイクルプラザ
処理能力:60t/5時間(粗大・手選別・資源プラント)
水処理施設
処理能力:100m3/日
公害対策
有害物質除去装置
減温塔
活性炭と脱塩剤を使用して排ガス中のダイオキシン等を除去する。
脱塩装置
有害物質と塩化水素及び硫黄酸化物を除去する。
集塵装置
(バグフィルター)
活性炭と脱塩剤に吸着・反応したダイオキシン等の有害物質と煤塵を除去する。
脱硝装置
排ガス中の窒素酸化物とダイオキシンを除去する。
一般廃棄物最終処分場
埋立地面積
19,800m2
埋立容量
118,400m3
浸出調整槽
4,100m3
調整池面積
5,130m2
調整池容量
19,200m3