コミュニティNetひたちが事務所を旗揚げ
シニアの力を結集し、ITで街おこし
コミュニティNetひたちの開所式で挨拶する樫村日立市長
EOS D-30 で撮影。PhotoShopで解像度を変更し、色調を調整しました。IT(情報通信技術)で街おこしを図ろうと、日立市の市民有志がパソコン教育などに取り組む市民組織「コミュニティNETひたち」を旗揚げしました。2002年1月26日、日立市多賀町に活動拠点となる事務所(並びにパソコン教室)を開設しました。
日立市では、概ね今後20年で人口構成もシニア世代と成人世代が逆転化するなど日立市でも高齢化が進んでいます。(国立社会保障人口問題研究所のデータをもとに分析したグラフ→)
反面、全国有数の工業都市として知られる日立市には、定年などで第一線を退いたITの専門家などが多数おり、それらの知識や技術を活用する事は非常に重要な課題となっています。
コミュニティNETひたちの結成を呼び掛けた元日立諏訪郵便局長の吉沢澄夫さんや日立市立多賀図書館長の会沢由友さんらは、シニアの活動の場の創出と市民のパソコン能力を高め、県北地域の活性化を図ろうと、ITをキーワードに活動するNPO法人の設立を提案しました。2001年12月に設立準備会を立ち上げ、日立製作所OBや元教員など50代、60代のシニア層を中心に36人で活動を開始。代表理事には吉沢さんが就任し、NPO法人の設立認証申請も県に行いました。
先輩格のNPO法人「シニアSOHO普及サロン・三鷹」(堀池喜一郎代表理事)から様々な助言や指導受け、高齢者や小中学生などを対象にパソコン講習会を開くほか、パソコンよろず相談員を配置して相談に応じたり、ホームページの作成を請け負うことも計画しています。
市民向けの情報基地ともいえる本部事務所は日立市多賀町の多賀農協2階にオープンし、パソコンの教室としても活用していく予定です。
1月26日の開所式には、会員や来賓、地元商店街の代表や小学生など50名以上が参加しました。
冒頭に挨拶にたった吉沢代表理事は、多くの関係者の協力で事務所が開設できたことに感謝を述べ、会の目的と開設までの経過を報告しました。「閉塞した社会状況を、豊富な知識と経験・技能をもったシニアの活力で打破していきたい」と決意を披瀝しました。
来賓として出席した樫村千秋日立市長は、公式ホームページの開始セレモニーを行った後、「コミュニティNetひたちという名が示すように、コミュニティービジネスが日立市で花開き、シニアが積極的に地域に貢献する取り組みを期待します」と挨拶しました。
また、日立商工会議所山本忠安会頭は、「商工会議所としても日立の活性化のために、良きパートナーとして力を尽くしていきたい」と期待を込め挨拶をしました。
式典終了後、インターネットの体験教室やリサイクルパソコンを分解し、パソコンの仕組みを説明したり地元の子ども達や参加者が一体となって、楽しい一時を過ごしました。更に、会員有志が手打ちそばを披露し、これからの活動の展望や自己紹介などが交わされ、活気あふれる催しとなりました。
コミュニティNetひたち
HomePage:http://www.cnet-hitachi.com/
e-MAIL:master@cnet-hitachi.com
所在地:〒316-0003日立市多賀町1−12−10
電話&FAX:0294-33-0015
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