「道路里親制度」で沿道の清掃美化進める 日立市久慈学区の「明るく住みよい久慈まちをつくる会」(略称:明住会、会長:星野高恵さん)は、日立市内で初めて県の道路里親制度の適用を受け、国道245号の一部約1.4キロ区間の「里親」に認証されました。
2002年5月27日、日立市役所で道路管理者の県と市、名住会の三者が協定書に調印しました。同会は2003年3月まで、サンピア日立並びにおさかなセンター周辺の道路の清掃や美化活動に従事することになりました。
7月19日には、認証区間の約1/3の区間で花の植え込みを行いました。小雨模様にもかかわらず、午前9時前には明住会のメンバーが十数人が集まり、丹誠込めて植裁作業を行いました。
「明るく住みよい久慈まちをつくる会」は会員約40人で、長年様々な地域活動に取り組んできました。特に、最近は、学校などにヒマワリやサルビアを植える「花いっぱい運動」に力を入れてきました。
今回「道路の里親」に認証された久慈町一丁目交差点から新茂宮橋までの国道245号は、日立市南部の海側を南北に走る幹線道路。「8月には高校総体や海水浴シーズンを控え、日立の入り口として、もてなしの気持ちを込めて作業を進めたい」と役員の方は語っていました。
「道路里親制度」は道路の一部を「里親里子制度」に例え、地域のボランティア団体に一定期間、清掃などを行ってもらう代わりに、自治体側が必要な用具を支給するなどして、その活動を支援する仕組みです。茨城県では2000年度から試行され、昨年度までに6団体が認証を受けています。
道路里親制度について 茨城県では、今年度の新規事業として、社会資本を県民共有の財産として捉えた多様な維持管理の方策の中の一つの取り組みとして道路の里親制度を導入しています。
道路里親制度とは、道路の一部区間を自治体の「里子」に、地域のボランティア団体等を「里親」に例え養子縁組契約を結び、清掃美化活動を行ってもらう代わりに、団体名入りの表示板を自治体が設置するなど活動の支援をするものです。
このことにより、地域住民の道路環境への意識を高めるとともに、地域住民・企業・行政が協働して道路を美しく保つこと及び公共施設が県民共有財産であるという意識の高揚を目的としています。
井手よしひろ県議ら公明党も、道路里親制度の導入を進めるとともに、里親となるボランティア団体などを積極的に支援してきました。1.事業の内容
道路の清掃美化活動(清掃・除草・花壇)を行うボランティア団体(自治会等の地域住民団体や企業の従業員の団体)を県が認証し活動を支援する。
2.支援の内容
@ボランティアの名称・事業の名称等を記載した表示板を活動区域に設置する。
Aボランティアの活動中の事故に備え、ボランティアを対象とした傷害保険に加入し県が費用を負担する。
B活動に必要な用具等を支給又は貸与する。