日立市の神峰公園内にある景勝の地に作曲家故吉田正さんの功績を後世に伝える「吉田正記念館」が完成し、4月27日午前、開館式典が行われました。
式典には吉田門下生と呼ばれる女優の吉永小百合さんや歌手三浦洸一さん、橋幸夫さん、三田明さんらが出席、吉田歌謡を良く歌う五木ひろしさんも駆けつけ、盛大な式典となりました。一般公開は4月29日からで、入館料は無料です。
吉田正さんは日立市出身で、1998年に77歳で死去するまで「誰よりも君を愛す」や「子連れ狼」など約2400曲を作曲しました。終戦後、シベリアに抑留されていた時の作品「異国の丘」は、重労働を強いられていた仲間に夢や希望を与え、この曲が縁で戦後の歌謡界にデビューしました。
記念館は吉田さんの生涯を映像で紹介するほか、楽譜やピアノなど遺品を展示するコーナー、作曲体験ができる「作曲ワークショップ」などがあります。
開館記念式典では、樫村千秋日立市長、橋本昌茨城県知事、名誉館長の故吉田正令夫人・喜代子さん、門下生を代表して橋幸夫さん、吉永さゆりさんなどが、吉田正さんの功績を偲び、記念館への期待を込めて挨拶をしました。
日立市長:樫村千秋さんの式辞 今日は残念ながら雨になってしまいました。しかし、穀雨という言葉があります。この時期の雨が穀物を育てるという意味です。吉田正先生が蒔かれた種が、すくすくと伸びて、吉田先生のメロディーを全国に発信できることを切に希望しております。
樫村市長の式辞故吉田正先生の令夫人:吉田喜代子さんの挨拶 日立の市民の皆さま、本当に温かいお心をいただき、吉田正音楽記念館を建てていただき、ありがとうございました。主人は、あの丘で遊び回り、少年の頃は太平洋を眺めて育ったのだと思います。日本中の人がこの音楽記念館に足を運んで、日立市がもっともっと活気が出ることに役立てば幸いです。。
吉田喜代子さんの挨拶故吉田正先生の門下生を代表して:橋幸夫さんの挨拶 吉田門下の一人として、先生の不朽の名作を歌い続けていくことが、それが一つの使命であると考えてます。素晴らしい先生の教えを一つ一つ噛みしめながら、門下生として恥じない行動と生涯歌い続けていくことを、心に決めさせていただきます。。
橋幸夫さんの挨拶故吉田正先生の門下生を代表して:吉永小百合さんの挨拶 待ちに待った記念館が出来上がって、大変嬉しゅうございます。吉田先生にたくさんのことを教えていただきました。「小百合ちゃん、生きるって言うことは大変なことなんだよ」と教えていただきました。記念館を見させていただいて、命の重さ、命の大切さを感じたいと思います。。
吉永小百合さんの挨拶
☆所在地:茨城県日立市宮田町5丁目2番25号
☆入場料:無料
☆開館時間:記念館の一般観覧は、午前10時から午後6時、展望喫茶の営業は午後9時まで
☆年中無休
☆交通手段」JR常磐線日立駅より、タクシーで7分
バスで10分、かみね公園口下車、徒歩10分
常磐自動車道 日立中央ICより車で5分
☆問い合わせ先:0294−21−1125
参考:吉田正ホームページ(オフィシャルHP)
参考:吉田正音楽記念館付近の地図(マップ・ファンWebより)
参考:吉田正メモリアル(日立市のホームページより)
参考:吉田正音楽記念館付近の天気予報