県道日立笠間線は、日立市の河原子から常陸太田市を経由し、笠間に至る県北を東西に横断する重要な肋骨道路です。しかし、日立・常陸太田間に通行不能区間があり、その整備は永年の大きな課題でした。井手県議らの強い要望により、平成7年よりこの道路を日立山側道路と一体的に整備する計画が具体化しました。
まず、この道路は、6号線多賀駅前交差点から山側に向かい、大久保中学校の南側から常磐高速に沿って南下します。塙山団地を経て、金沢団地の山側で、西側に分岐し、朝日峠をトンネル(仮称:真弓トンネル)で抜け、常陸太田につながる2車線(片側1車線)8.5kmの道路となります。
この区間は、3つの橋梁、1400メートルに及ぶトンネルなど難しい工事が予想されています。
トンネル部は、有料道路として整備することも計画されています。
常陸太田市側は、はたそめ団地の中央を抜け、市街地に直結します。
この道路は、日立・常陸太田間を、15分程度で結ぶ画期的道路になります。
総工費は184億円程度、内真弓トンネル部分で40億円の予算です。平成8年度から用地の測量調査に入り、一部用地買収にも入りました。平成10年に、塙山団地を抜ける道路と金沢団地の北側を通る建設用道路計画もほぼ固まり、橋脚の下部工工事も始まっています。
今後の課題は、日立市が施工する部分が、財政難で進捗が遅れていることと、困難な地形のため工事用道路をどのように確保するかと言うことです。特に、工事用道路が通過する塙山団地の住民の理解を得る努力が必要です。
|