要介護1次判定の中間評価項目とは?

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要介護判定の一次判定で仕組みが変更され、中間評価項目が導入されたと聴いていますが、その詳細はどのようになっているのでしょうか。

 中間評価項目とは、訪問調査に用いられている調査項目のうち心身の状況に関する73項目について、平成10年度モデル事業で調査対象となった約16万人のデータを用いて、同様の傾向を持つ調査項目ごとに、「第1群(麻痺・拘縮に関連する項目)」、「第2群(移動等に関連する項目)」等の7つのグループにまとめたものです。
 このとき個別の調査項目の傾向と73項目全体の傾向との関係の深さに応じて、個別の調査項目の選択肢に対して統計的に得点を付し、7つの中間評価項目ごとにそれぞれのお年寄りの合計得点を算定します。
 この中間評価項目得点も、個々の調査項目とともに樹形モデルの分岐項目として、一次判定に用います。これによって、安定した一次判定結果が得られることとなりました。

参考:中間評価項目の算出方法(全データ)

 例:樹形モデルの簡単なイメージ


 上の図の場合、身の回りの世話に関する中間評価項目は以下のようになります。
 なお、中間評価項目の「23−ア.口腔清潔(はみがき等)」と表記される「23−ア」という番号は、平成10年度の要介護認定質問事項の番号です。
 各質問項目の回答によって基準の点数を加えていき、その合計を計算します。
 その合計が66点ですので、樹形図上で右に分岐し、介護時間が12分というように算出されます。





 







23−ア.口腔清潔(はみがき等) 1.自立 8.5   0
2.一部介助 3.0 1 3
3.全介助 0.0   0
23−イ.洗顔 1.自立 8.6 1 8.6
2.一部介助 2.9   0
3.全介助 0.0   0
23−ウ.整髪 1.自立 8.2 1 8.2
2.一部介助 3.0   0
3.全介助 0.0   0
23−エ.つめ切り 1.自立 7.7   0
2.一部介助 5.7 1 5.7
3.全介助 0.0   0
24−ア.ボタンのかけはずし 1.できる 8.4   0
2.見守りがあればできる 3.9 1 3.9
3.一部介助 3.1   0
24−イ.上衣の着脱 1.できる 8.9 1 8.9
2.見守りがあればできる 4.2   0
3.一部介助 3.1   0
4.全介助 0.0   0
24−ウ.ズボン、パンツの着脱 1.できる 8.8   0
2.見守りがあればできる 4.4 1 4.4
3.一部介助 3.6   0
4.全介助 0.0   0
24−エ.靴下の着脱 1.できる 8.4   0
2.見守りがあればできる 4.0   0
3.一部介助 3.5 1 3.5
4.全介助 0.0   0
25.居室の清掃 1.自立 7.8   0
2.一部介助 6.1   0
3.全介助 0.0 1 0
26.薬の内服 1.自立 8.6   0
2.一部介助 4.4 1 4.4
3.全介助 0.0   0
27.金銭の管理 1.自立 7.4 1 7.4
2.一部介助 5.0   0
3.全介助 0.0   0
31−ア.ひどい物忘れが 1.ない 4.2   0
2.ときどきある 3.5 1 3.5
3.ある 0.0   0
31−イ.まわりのことに関心が 1.ない 4.5 1 4.5
2.ときどきある 1.2   0
3.ある 0.0   0
身の回りの世話に関する得点 66

参考:中間評価項目の算出方法(全データ)


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