★★セーリングのルールとマナー★★


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●セーリングをやる場合に、港などを利用するときの基本的なルールやマナー等、その他、セーリング・クルーザーと小型船舶免許についてを述べています。

ここでは、基本的なルールやマナーにとどめ、ローカル・レース等のルールは後のページで説明しています。なお、公式ヨットレース等のルールは専用の文献を参照して下さい。
◆マリーナ等を利用する場合は、出艇届けや帰着届けをしましょう。なお、出艇届けを出して帰着届けを忘れた場合、マリーナ関係者が探さなければならない事となり迷惑するので忘れないようにしましょう。

◆出艇届け方式のない場合は、親戚、知人等に乗艇海域や日時を知らせてから出るようにしましょう。

◆海で就労をしている船等には接近しないようにしましょう。

◆航海中の本船はゆっくり走っているようでもセーリング・ボートの数倍のスピードで走っているので、直ぐには止まりませんし、引き波も大きいので近付かないようにしましょう。

◆自艇がレースに参加していない場合、レース水面と思われる場所は避けて通り、レース艇とミーティングして自艇が権利艇の場合でも早めに航路を譲って上げましょう。

◆各々帆走状態は前ページの”セーリングの基本と用語”を参考にして下さい。 ・それぞれのセーリング状態でミーティング(行き合い船)した場合について、
  1. 前提になっているのは、スターボード・タックとポートタックで、それぞれのタックでミーティング(行き合い船)した場合は、スターボード・タックで帆走している艇が権利艇なので、ポート・タック艇は避けなければなりません。ただし、ポート・タック艇が気が付いていない場合はスターボード・タック艇はポート・タック艇に”スターボード”と声を掛けて知らせます。
  2. 同じタックでセーリングしている場合、風上艇と風下艇の関係となるので、風下艇が権利艇となるので風上艇は風下艇を避けなければなりません。もし、風下艇がラフィング(一般にラフと呼んでいますが、風上に上らせる事)したい場合は、風下艇は風上艇に”シモ(下)”と声を掛けて、風上艇が避けるだけの時間的余裕を持たせた上で風上に向けます。

◆セーリング・ボートのセーリング・ルールは海上衝突予防法を基本として決められていますので、非権利艇は権利艇を避ける義務が有ることは言うまでもありませんが、不運にも事故が起きた場合、権利艇にも衝突を回避する為に有効で適切な協力動作を取る義務があるとされていますので、認識しておいて下さい。

★港等を利用する場合のルールについて★ 最近地方にもヨットハーバーやマリーナ等が整備されオープンされていますが、まだ、従来の港等を利用して乗らなければならないところも少なからずあるかと思います。

◆本船(貨物船やタンカー等)が出入りする港は港則法により航路が設定されています。事前に港の状況を調べておく必要もあるかと思います。
 レジャー等の船舶は雑種船と呼ばれ、航路を航行中の本船を避けなければならない事になっていますので、必要以上に航路に入ることはやめましょう。

◆外国航路の本船が入る港は、港則法の適用範囲は港内だけとは限らず、港外の入国手続きや検疫場所付近一帯まで適用されているので、それぞれ港の適用範囲も調べておきましょう。

◆漁港等を利用する場合、地域によってセーリングを禁止している漁港もあるので前もって漁業組合等に問い合わせて確認する必要があります。


★セーリング・クルーザーと小型船舶操縦士免許について★

◆セーリング・クルーザーも一般の船が往来する水面を利用する事から、港の出入りや風が無い時は機走する事となるので、安全上はルール等を知っておく必要があり、小型船舶操縦士免許は必要となります。
 但し、小型船舶操縦士免許はモーターボートのようにエンジンをメインにして走る場合を対象にしており,
 セーリング・クルーザー(エンジンをメインのモーター・セーラー等を除く)はメイン・エンジンはセイルで、セーリングする事がメインとなるので、機走で走るエンジンは補機(補助)となり、例えば、強風で波が高い時に風上へ機走で走ろうとしても、風と波に押し戻されて走れなくなるので、セイルでセーリングする事となります。
 小型船舶操縦士免許を取得して、セーリング・クルーザーに乗る資格はあっても、セーリング経験が皆無の方はセーリング・クルーザーで安全にセーリングが出来るとは限りませんので、混同しないように注意してください。

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