1次判定を自宅で行うには 要介護認定の一判定ソフトのプログラムは、厚生省から正式には公開されていません。
しかし、そのロジックは公開されているため、多くの専門家によってインターネット上に判定プログラミングが公開されています。
ここでは、その1次判定ソフトを紹介します。
実際に一次判定をする事によって、その内容をより深く認識することもできますし、欠陥(と思われる事象)を実感することもできます。
ダウンロードソフト Care★SoftwareFactory http://www.n43.ne.jp/~hiroron/Care/ フリーソフト版も公開 認定くん
(Macb版,Windows版)http://homepage1.nifty.com/ringonosato/ ファイルメーカーPro4.1Jのランタイムアプリケーション(ファイルメーカーはいりません) 槙本深先生のホームページ http://www.infosnow.ne.jp/~makimoto/nintei/nintei.htm Access2000対応 認定くん
(畑内科クリニック畑直成先生のHPから)http://www.hata.ne.jp/freesoft/nintei.htm Excel用対応 百道浜(ももちはま)ケアマネジメント研究会 http://www.hata.ne.jp/freesoft/nintei.htm Excel用(EXCEL97 or EXCEL2000用) ホームページにアクセスしCGI判定
(ネットワーク対応型)尾形新一郎先生の要介護認定CGI http://www.o-ga-ta.or.jp/2000/cgi-bin/kaigodo/index.html ソースデータも公開(ダウンロード可能)されています Dr.ハッシーのHomePageから http://www3.wind.ne.jp/hassii/kaigo/kihon.html 橋本慎也先生の作成の判定スクリプト 吉田病院のHomePageから http://yoshida-hospital.com/caremanager/kihon.htm 一判定スクリプト
1次判定ソフトの欠陥 介護保険の一次判定プログラムに多くの疑問が寄せられています。
状態が良くなったにもかかわらず、一次判定では介護度が高くなったり、状態が悪化しても、介護度が低くなったりするケースがしばしば報告されています。
介護保険の要介護認定で一次判定に使われるコンピューターソフトでは正確な判定ができないとして、介護認定審査会の二次判定でコンピューター判定結果を重視しない自治体も増えています。
栃木県塩谷町の認定審査会では、コンピューター判定を鵜呑みにするのは問題があるとして要介護認定の方法を変更しました。厚生省が要介護度ごとに示した状態像から、どれが当てはまるかを丹念に調べて、一人ひとりの要介護度を決めています。
また福岡県介護保険広域連合田川支部の認定審査会でもコンピューター判定では的確な判定ができないとして、日本医師会のシンクタンク日医総研が作成した判定方法を採用し、調査項目を基本に「寝たきり度」「痴ほう度」に重点を置いて二次判定を行っています。
山口県玖西地区の二町の広域審査会でも同様の判定方法を採用しています。
一次判定ソフトでは、痴ほうの判定が軽く出る傾向があり、千葉県我孫子市など一次判定に頼らない独自判定を行う自治体が続出しています。
厚生省の一次判定ソフトは、特別養護老人ホーム、老人保健施設等の施設に入所・入院されている3,400人のお年寄りについて、48時間にわたり、どのような介護サービス(お世話)がどれ位の時間にわたって行われたかを調査しまし、その結果(1分間タイムスタディ・データ)を基礎に、それぞれのお年寄りの訪問調査の結果を入力すれば、その方に対して行われると思われる介護に要する時間(要介護認定等基準時間)を推計できるようにしたものです。
しかし、そのデータの取り方に欠陥があったと、前述の栃木県塩谷町で審査会長を務める尾形新一郎医師(46)は指摘しています。「厚生省は施設入所者を対象にデータを取ったが、その際、『入浴しなかった人』を『入浴できなかった人』として入力している。このような誤ったデータを基にロジックを作り上げたことが問題で、これにより、一次判定プログラムが適正に機能しなくなったのではないか」との指摘です。
介護保険の最も基本的な部分で一判定の信頼性を高めることは、絶対に必要です。
厚生省は、現場の専門家の皆さんの声に、真摯に耳を傾け、1次判定プログラムの再検証に積極的に取り組むべきだと主張します。
日医総研 「要介護認定の手引き」 http://www.jmari.med.or.jp/contents/replist.cfm?cntid=26 日医総研 「要介護一次判定ロジックの分析結果について 」 http://www.jmari.med.or.jp/contents/replist.cfm?cntid=12 土肥徳秀先生 介護保険制度ウォッチング http://www.mars.dti.ne.jp/~doi/index.html
一次判定ロジックの誤りを豊富なデータで指摘尾形新一郎先生 介護保険を斬る http://www.o-ga-ta.or.jp/2000/o-ga-ta210.htm
介護保険の問題点を多方面から指摘