要介護認定の1次判定と2次判定での変更率
茨城県の介護保険室が公表している要介護認定における1次判定と2次判定の変更率によると、全体で要介護判定の変更が28%にも達しています。多くの専門家から一次判定に使われるコンピュータソフトの欠陥が指摘されており、変更率の高さがその不備を実証しているとの声もあります。
別の項目で1次判定プログラムの改善の必要性を取り上げましたが、厚生省の早急の対応を強く求めるものです。
また、市町村毎の判定のばらつきも心配です。基本的には、介護保険は市町村で運営されており、要介護以後認定も市町村がその責任で行われています。したがって、ある程度自治体によって要介護認定に特色が出ても容認されると、個人的には考えますが、程度を越えてその差が出ることには疑問を感じます。県からは市町村毎の変更率が公開されていません。地方自治の原則は、情報の公開です。各自治体の判断で全ての情報が公開されることを期待します。
1次判定と2次判定の変更率<施行後(2000年4月)〜9月末まで>
二 次 判 定 却下 合 計 自 立 要支援 要介護 再調査 小計 1 2 3 4 5 一
次
判
定自 立 441 220 23 1 0 0 0 10 695 0 695 要支援 38 1,588 910 50 8 1 0 13 2,608 0 2,608 要
介
護1 8 302 4,309 1,404 158 10 0 33 6,224 0 6,224 2 0 15 291 2,883 808 51 4 33 4,085 2 4,087 3 0 0 11 223 2,517 760 77 24 3,612 0 3,612 4 0 0 1 12 318 2,706 588 26 3,651 1 3,652 5 0 0 1 1 44 445 2,720 26 3,237 0 3,237 再調査 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 合計 487 2,125 5,546 4,574 3,853 3,973 3,389 165 24,112 3 24,115 変更なし 441 1,588 4,309 2,883 2,517 2,706 2,720 *** 17,164 *** *** 判定変更者 46 537 1,237 1,691 1,336 1,267 669 *** 6,783 *** *** 変更率 9.4% 25.3% 22.3% 37.0% 34.7% 31.9% 19.7% *** 28.1% *** ***
判定変更なし 判定が上がる 判定が下がる
施行前(1999年10月〜2000年3月)
二 次 判 定 却下 合 計 自 立 要支援 要介護 再調査 小計 1 2 3 4 5 一
次
判
定自 立 1,006 370 18 1 2 0 0 26 1,423 12 1,435 要支援 44 2,312 998 48 4 0 0 28 3,434 0 3,434 要
介
護1 8 439 6,150 1,740 146 4 2 77 8,566 1 8,567 2 4 13 335 4,557 1,018 50 7 56 6,040 3 6,043 3 5 0 8 306 4,558 1,370 150 63 6,460 0 6,460 4 3 0 0 18 325 4,847 1,035 54 6,282 4 6,286 5 2 0 0 3 49 457 4,136 43 4,690 6 4,696 再調査 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 合計 1,072 3,134 7,509 6,673 6,102 6,728 5,330 347 36,895 26 36,921 変更なし 1,006 2,312 6,150 4,557 4,558 4,847 4,136 *** 27,566 *** *** 判定変更者 66 822 1,359 2,116 1,544 1,881 1,194 *** 8,982 *** *** 変更率 6.2% 26.2% 18.1% 31.7% 25.3% 28.0% 22.4% *** 24.3% *** ***
判定変更なし 判定が上がる 判定が下がる