【ホームページへ】| 月 | 観測の記録 |
| 1月 | 前半は、気圧の谷の通過後に寒気が入って冬型の気圧配置になることが多く、気温が平年の値を下回る日が多くなりました。後半は､低気圧が日本付近を頻繁に通り、天気の変化が早くなりました。また、冬型の気圧配置が長続きしなかったため､気温が平年の値を上回る日が多くなり、月平均気温は4.9℃と、ほぼ平年並みになりました。 |
| 2月 | 数日の周期で低気圧や気圧の谷が日本付近を通過し、気温の変化が大きくなりました。特に､23日は日本海の低気圧に向かって南西の風が吹き込んで、気温が17℃近くまで上がった一方､24日から25日にかけては本州南岸を進んだ低気圧に向かって北東の風とともに冷たい空気が入り、茨城県を中心に雪が降りました。日立市役所でも､25日朝の積雪が9cmになりました。 |
| 3月 | 2月に引き続き、数日の周期で低気圧が通過し、気温の変化も大きくなりました。上旬は強い寒気が入り、気温が低くなりました。寒気におおわれている中、低気圧が本州の南を発達しながら東北東へ進んだため、関東地方から東北地方南部にかけて雪が降りました。日立市役所でも、4日昼の積雪が8cmになり、3月の積雪としては、1986年3月23日の11cmに次いで多くなりました。 |
| 4月 | 移動性高気圧におおわれて晴れる日が多く、雨の少ない月になりました。上層に寒気が入り、気温の低くなる日があった一方で、南から高気圧におおわれて下層へ暖気が入り、気温の上がる日がありました。特に、28日から29日にかけては南西の風に伴うフェーン現象で気温が上がり、29日の日最高気温は30.3℃を記録しました（4月の最高気温としては、日立市役所観測記録順位第1位）。 |
| 5月 | 4月に引き続き、晴れて雨の少ない月になりました（5月の降水量の少ない方としては、日立市役所観測記録順位第2位）。また、上旬から中旬にかけて、オホーツク海高気圧から吹き出す、冷たい北東の風の影響を受けて、気温の上がらない日が続きました。このため、月平均気温は14.8℃と平年より1.3℃低くなり、1992年以来の気温の低い5月になりました。 |
| 6月 | 中旬以降、本州の南に梅雨前線が停滞するようになりましたが、陸地から離れて停滞することが多く、本州付近ではほとんど雨が降りませんでした。また、月の終わりには太平洋高気圧が西へ勢力を広げ、南海上の前線は消えてしまいました。このため、月の降水量は50.0mmと平年の30％しかなく、これまでで最も少なくなりました。 |
| 7月 | 上旬から中旬にかけて、日本付近に前線が停滞することが多く、曇りや雨の日が多くなりました。下旬は太平洋高気圧におおわれ、晴れる日が多くなりましたが、台風第7号の影響で140mm近い雨が降ったため、月降水量は307.0mmと、平年の216％になりました。また、冷たい北東風気流と中国大陸から東進してきた下層の暖気やフェーン現象による気温の上昇が影響しあって、気温の変化が大きくなりました。 |
| 8月 | 月の前半は太平洋高気圧におおわれて、気温の高くなる日が多くなりましたが、下旬には本州南岸に前線が停滞し、曇りや雨の日が多くなり、月平均気温はほぼ平年並みになりました。また、上層の寒気や暖かく湿った空気の影響で大気の状態が不安定になることが多く、一時的に強い雨の降ることがあったため、月降水量は253.0mmと、平年の171％になりました。 |
| 9月 | 太平洋高気圧の勢力が強く、下旬の初めにかけて、晴れて気温の高い日が続きました。月平均気温は23.0℃と平年より1.4℃高くなり、月降水量も60.5mmと平年の30％にしかなりませんでした。これは、9月の降水量としては、1962年についで少ない記録でした。また、25日には台風第17号が関東地方の南を進み、日立市では最大瞬間風速25.6m/sの北北東の風を記録しました。 |
| 10月 | 引き続き、太平洋高気圧の勢力が強く、北からの寒気の南下が弱かったため、月平均気温は18.1℃と平年より1.5℃高くなりました。これは、1953年の観測開始以来第4位の高い記録です。また、上層の気圧の谷が日本の西側に位置することが多く、曇りや雨の日が続いたため、日照時間は118.8時間と平年の78％にしかなりませんでした。 |
| 11月 |
上旬は、南から暖かい空気が入り、気温の高い日が続きました。しかし、月半ばから大気の流れが変わり、北から寒気が南下してくるようになって、気温が下がりました。このため、月平均気温は11.7℃と平年並になりました。一方、高気圧におおわれて晴れる日が続いたため、日照時間は212.0時間と平年の131％になりました。（11月の日照時間としては、日立市役所観測記録順位第2位） |
| 12月 | 北極からの寒気が日本付近へ南下しやすい気圧配置が続き、平年よりも気温の低い日が続きました。このため、月平均気温は4.7℃と平年より2.5℃低くなり、これまでで最も気温の低かった1974年の5.2℃を下回り、天気相談所が観測を開始して以来の最低記録を更新しました。また、冬型の気圧配置が続いて晴れる日が多く、降水量も少なくて乾燥した日が続きました。 |
更新日 2006/01/17
名前 日立市天気相談所