平成 17年度から広域通信単位制高等学校ウィザス高等学校の学校外学修に取り組んでいます。
2泊3日のスクーリング第2日目の学校外学修の日です。毎回、100人を超える高校生たちは、当会の講師による農林業や伝統工芸品作り、食文化、福祉施設などを体験しています。
600人の願い、天まで届け!
ジャンボ”七夕飾り”が5本登場しました 2009年
ウィザス高等学校の敷地内に、7月1日(水)、8日(水)、15日(水)、17日(金)、23日(木)の5回の学校外学修で作られた5本のジャンボ七夕飾りが登場しました。5本の竹には、全国から学校外学修に出席した生徒約600人の短冊が下げられました。進学や就職、将来の夢、恋愛、家族の健康等への願い事が書かれた短冊は、風に吹かれるとサラサラと涼しげな音をたてて来訪者を迎えていました。
∵ 観賞炭焼き
炭焼き小屋は、ウィザス高校の敷地内にあります。ノコギリや斧を使って丸太を薪にして、その薪でカマドに火をおこします。炭の材料には、竹や松ぼっくりのほか、新鮮なソラマメ、バラの花なども使います。 |
∵ わら細工
素手でしごいたわらを水で濡らしてから作業に入ります。頼りなく見えるわらですが、しごいて水に濡らすことによって、しなやかで強い素材になり、自由自在に編むことができます。とはいっても初心者には、わら紐を寄ることも一苦労な作業です。高校生達は、正月用の棒絞めや輪飾り、草履などを作っています。 |
∵ 林業
里山と人々の暮らしが密接にかかわってきたこと。森林の持っている大事な機能などについて、実際に山の中に入って体験しながら学習します。木の伐採、山菜取り、里山での遊びなどを主に行っています。活動では、季節ごとに工夫をしながら自然を学び楽しむ学習に取り組んでいます。 |
∵ シイタケ栽培
シイタケは身近な食材ですが、栽培作業が春先に限られている季節感のある体験です。作業は、まずホダ木(コナラやクヌギなどの広葉樹を長さ約1mに切ったもの)に、直径1cmくらいの穴を開けて、そこにしいたけ菌を植え付けていきます。菌を詰めたホダ木は冷所に保存し、一年半後の収穫時期には、野外で火をおこして試食します。
∵ コンニャク畑
コンニャクの原料となるコンニャク玉は、畑で3〜4年かけて栽培します。コンニャク玉の種を5月に畑に植え付けて、その年の11月にコンニャク玉を畑から掘り起こして冬を越させます。翌年にその玉をまた畑に植え付けていく作業を3年繰り返すことで、皆さんが口にするコンニャク食品を作ることができます。
∵ 田植え
日本の主食である米作りのための田植え作業です。今は、ほとんどの農家が機械で植えていますが、ここでは手作業です。ズボンをひざまで巻くって裸足で田に入り、一列に並んで稲を植えていきます。田んぼの泥は、春の日差しに暖められて温かく、そしてやわらかくてキメが細かいので、気持ちいいですよ。 |
∵ 田(稲刈り)
日本の主食である米は、春の植え付けから夏の管理を経て、秋に収穫します。活動では、海岸部に近い赤浜の田んぼと、山間部の君田地区の田んぼの2か所で稲刈りを体験します。生徒たちにとっては、カマで稲を刈り取り、それをワラで結束するのがとても難しいようです。
∵ 蕎麦畑
昔は、どこの農家の畑でもそばの種を蒔いて畑一面、緑の絨毯に可憐な白い花を咲かせていました。今では、収穫作業等、手間暇がかかることから見られなくなりました。8月に種をまいて秋に収穫したそばの実を石臼で挽くと、 “そば”の材料になります。実際に自分たちの手で栽培して収穫し、それを食べることで自然の恵みを感じてもらいます。
∵ さつまいも畑
ハウス栽培や畜産、水稲など、それぞれ専門の農業を営む若者のグループ(4Hクラブ)では、休耕中の畑を耕してさつまいもを栽培しています。秋には、市内の保育園や幼稚園の子供達をはじめ、一般開放して芋掘り体験会を開いています。 |
∵ 畑
肥沃な畑に季節の野菜の種を蒔いたり、苗を植え付けたり、さらに育った野菜を収穫して、袋に詰めてスーパーなどに出荷できるようにします。 これらの作業の合間には、畑で収穫された野菜を生で、または茹でて試食します。収穫の喜びは、取り立て野菜の味を知ることでまた一段増します。野菜の本当の味を教えてあげたいと思っています。 |
∵ 紙漉き
伝統工芸である紙漉きを知っていただき、和紙の暖かさや柔らかさを肌で感じる授業を行っています。日常生活の中で使い捨てのごとく使われている紙ですが、自分の手で作る和紙は、味わい深い楽しみがあります。活動では、紙の歴史を学び、材料を理解し、紙漉きの実践へと続きます。自分だけのオリジナルの和紙が出来た時の感動はひとしおです。 |
∵ トロロアオイ畑
和紙の材料になるトロロアオイの作付け作業です。会場は上君田です。トラクターで畑を耕して畝を作り、そこに農業用のマルチフィルムを張って、トロロアオイの苗を植えて行きます。夏になると黄色い大きな花を咲かせ、その年の晩秋には、収穫できます。和紙の材料になるのは、根の部分です。根をつぶして水につけると、粘度のあるネバネバした駅が沢山溶け出してきます。 |
∵ 陶芸
高萩の海、山並みを引き立て、広がる青い空、そして希望の色“青”を基調として、イメージは、必ず形に成ることを主とし、打ち出したいことを自由感性で引き出し、達成感で自信が持てることを目的としています。
マイカップをひも作りで成形し、季節の木々の葉や野草をモチーフとして、今思うことの表現を象嵌 (ぞうがん) で制作しています。
∵ 木工
まず、イメージした物を下絵に書いて、それを木に移し変え、糸ノコ盤で切り抜いていきます。切り抜いたピースにやすりをかけ、きれいにします。それを形を整えた平板に張り付けます。ピースの色、張る板の色を考えながら作品を作っていきます。 |
∵ 生糸作り
蚕の一生(卵から成虫、繭作りまでの一世代)について説明します。絹糸は、中国の王妃がお湯の中に繭を落としてしまい、それを箸で拾い上げようとしたときに箸に巻きついてきたのが絹糸の発見といわれております。この手法を使って生糸を取り出し、生糸の持つ特殊性や輝き、強さ、暖かさを感じて欲しい と考えています。 |
∵ 組み紐
色鮮やかな絹糸を使い、丸台と呼ばれる専用の道具で絹糸を金で紐にしていくのが組み紐です。2色から6色の絹糸を選び、“こま”と呼ばれる物に糸を掛けて組んでいきます。組み上がった長い一本の紐を2〜3本に切ってストラップなどにします。 |
∵ 手芸
物が豊富になっても、ボタン付けや紐通し、ほころびの補修などは、日常生活に必要なことです。糸と針を手にすることで、手縫いの楽しさや手作りの温かさを感じてほしいと思います。一針一針、刺し子のように縫っていきます。細かい縫い目から大胆な縫い目まで色々と仕上がるころは、「わっ!自分って意外と上手かも!!」みんなの目が、輝きだします。 |
この日は手芸1日コース。ひな飾りの一つ”さるっ子”を作りながら、焼き菓子にも挑戦しました。 |
∵ 型染め&調理
会場は、山間地の君田地区です。旬の野菜や山菜と、搾りたての牛乳を使って調理します。君田の自然と空気を体に充満させたら、イメージ全開!型染め(ステンシル)の作業に取り掛かりましょう。型染めは、自分のセンスを型に切り抜き、布や板などへ絵の具を刺して表現します。君田の自然は、最適なモチーフでいっぱいです。
∵ うどん打ち
「うどんの原料は、小麦粉と塩と水があればできちゃうんだけど、もう一つ必要なんだ。それは、根気!根気よくこねることで、コシが強い美味しいうどんができるんだよ。」と言う、講師の説明で始まります。身近な材料で出来るうどんですが、こねるのは大変です。自作の手打ちうどんを味わうと、食に対する考え方も一味変わります。 |
∵ 大豆菓子
大いなる豆、”豆の中で一番“という意味の大豆は、固くて食べにくいものですが、昔から栄養価の高い大豆を様々に加工し、栄養源にしてきました。ここで使う大豆は、『豆腐作り』から得たおからを素材にした焼き菓子スコーンに、また、豆乳や枝豆を使ってプリンなども作っています。大豆の素材を生かし、若者が好み、取り入れやすい簡単な調理方法を紹介しています。 |
∵ そば打ち
そば打ちの材料は、全国でも有名な茨城の特産品“常陸秋そば”です。そばは、こねる時間が長くても短くてもいけません。手早く水とそば粉を混ぜていくタイミングがちょっと難しいかな?「1こね、2のし、3包丁」、「のしの時は猫の手で」など、講師のリズムに合わせていくと、美味しい自作のそばが完成します。 |
∵ ばあちゃん直伝おやつ
市内の畑で収穫した季節の農産品などを使って、素材そのものの味を生かしたおやつや季節の行事に合わせた懐かしいおやつ、昔ながらのおやつなどを作ります。せんべいや月見団子、ジャムなどだけでなく、季節に合わせて里芋煮やらっきょう漬け、梅干しなどメニューは豊富です。時には、空き缶でご飯を炊くサバイバル飯炊きも行います。 |
∵ 豆腐作り
数年前まで豆腐屋として営業してきた豆腐作りの技を伝授しています。豆腐の材料は、大豆とにがりと水です。にがりを使った昔から伝わる技法で作る本格的な豆腐の味をぜひ、味わってください。豆腐作りで得たおからは、から入りに調理して、最後まで使い切ることも進めています。 |
∵ 味噌・コンニャク作り
コンニャク芋と簡単に言いますが、使えるようになるまでに三年間手を加えて育てます。本当に手のかかる作物です。生徒さんたちとコンニャク作りをするようになって、私も多くのことを学ばせてもらいました。コンニャクは、奥の深い食物です。運玉と言われるほど作るのが困難な作物ですが、体にはとても良いそうです。認識を新たに、素晴らしいコンニャク作りを楽しんでやっていきたいです。 |
∵ アートプログラム
閉ざされている完成の扉を開けて欲しい。そのためにアートプログラムは、海に連れ出したり、森の中に誘い込んだりします。そこでみなさんに海や山の自然の豊かさを肌で感じてもらい、少しずつでも感性の扉が開くようにと思っています。小石に色を思い思いに塗ったり、砂を掘ったり盛り上げたりする内に、別の自分を発見することを願っています。 |
∵ 環境美化
植物は、自然界から人間への最大の贈り物と言われています。環境美化では、『植物のすばらしさ』を、言葉ではなく、花壇やプランターへの花苗植え付けなどの五感を刺激する体験を通して学んでいます。雄大な自然の中で汗を流し、土や植物に触れるだけでも爽快です。自宅に戻ったら、ぜひとも世界に一つだけの花壇を! |
∵ 草木染め
道端の草の煮汁で布を染めます。春夏秋冬、季節や草の種類によって、染まる色も違います。好きな色を選べる日常から離れ、その日、その草から出てくる色を楽しみましょう。作業は、一日。午前中は、散歩しながら草を摘み、その草を刻んで煮だして染料液の準備です。午後からは、染色です。巾着など好きな物を選んで、オリジナル作品を仕上げます。 |
∵ 華道
花や草木を部屋などに飾ったり、仏様に備えたりすることで、花の色形を通して命の美しさを感じて欲しいと思います。花材は、季節のものを取り入れています。生け方は、日本発祥の芸術とも言われている華道の歴史にも触れてもらえるよう、立花という生け方を取り入れています。その他、クラフトテープで花を生ける花器作りなども行っています。 |
∵ リバティ若栗
自分の人生は自分の力と周りの人の支援で、自立した生活が出来るように、そして、働く力、生活する力が身につくようにと、知的障害を持つ皆さんが、毎日、頑張っています。高校生たちは、指導員の指導を受けながら、施設の皆さんと一緒に畑作業や清掃活動、軽作業などを行いながら施設の皆さんと交流を図っています。
∵ 博純苑
暖かい家族に囲まれながら健康的に、人間らしく、誰もが望む老後の理想像を実現するために医療ニーズ、生活ニーズの両面を提供しています。高校生たちは、介護や日常生活のお世話などを行っています。環境と年齢の違いはありますが、必ず相手に気持は通じます。皆さんの笑顔と言葉かけです。高齢者の皆さんとの交流を図ってください。