月 | 観測の記録 |
1月 | 上旬は、後半を中心に移動性高気圧におおわれて晴れて暖かくなりました。しかし、12日に前線を伴った低気圧が本州南岸を東進した後、下層へ強い寒気が入るようになり、月末まで気温の低い日が続きました。このため、月平均気温は4.3℃とほぼ平年並みになりました。 |
2月 | 1月に引き続き下層に寒気が入りやすく、気温の低い日が続きました。下旬に入ると低気圧が日本海を進むようになって下層への寒気の流入が弱まり、気温は上がりました。このため、月平均気温は平年並みになりました。また、24日は日本の東で低気圧が発達し、北西の風が強く吹きました。日立市役所では、最大瞬間風速31.9m/sの西北西の風を記録しました。(2月の最大瞬間風速としては、日立市役所観測記録順位第2位) |
3月 | 上旬の終わりに寒冷渦が日本の東へ抜けた後、気圧の場が変わって南から暖かい空気が入り、気温が平年を上回るようになりました。特に、中旬は下層から上層にかけて全体に暖気が入り、一段と気温が上がりました。このため、冬日の終日は3月6日と、観測開始以来1995年と並んで最も早い記録となりました。また、平和通りの桜も暖冬だった去年と同じ3月28日に開花しました。 |
4月 | 偏西風の蛇行が大きく、上旬の終わりから中旬にかけて寒冷渦が頻繁に本州付近を通過し、曇りや雨の日が続きました。このため、月降水量は228.0mmと平年の166%になり、4月の降水量としては観測開始以来3番目に多い記録となりました。また、寒冷渦の通過に伴い強い風の吹くときがありました。 |
5月 | 先月と同様に、上層の偏西風が南北に蛇行して寒気を伴った上層の低気圧(寒冷渦)が本州付近を通過することが多く、雨の日がやや多くなりました。また、中旬にはオホーツク海を南下した寒冷渦から下層へ寒気が入り、4月上旬並みの気温の日が続き、寒暖の変化が大きくなりました。 |
6月 | 前線が日本の南から本州南岸に停滞しましたが、東日本では前線の活動は弱く、中旬を中心に高気圧におおわれて晴れる日が多くなりました。特に、日立市は周辺の地域に比べて晴れる日が多く、月の日照時間は175.1時間と平年の153%になりました。 |
7月 | 高気圧におおわれて晴れる日が多くなりましたが、偏西風が蛇行して上層の寒気が南下しやすくなりました。さらに、中旬以降は南海上の高気圧の縁を回る形で温かく湿った空気が入るようになり、局地的に雷雲が発達して1時間に20〜30mmを超える強い雨が相次いで降りました。 |
8月 | 7月に引き続いて偏西風が蛇行しやすく、寒気や湿った空気の影響で大気の状態が不安定になる日が多くありました。14日には、東北地方を東進した低気圧の南側に西から湿った空気が入り、日立市付近を雷雲が発達しながら東南東へ進みました。市役所では、この雷雲の通過により16時34分からの1時間に77.0mmの雨量を記録しました。(最大1時間降水量の日立市役所観測記録順位第2位) |
9月 | 太平洋高気圧は平年より南にあり、本州付近は移動性高気圧におおわれて晴れる日が多く、気温も平年より高めに推移しました。しかし、日立市では南から暖かい空気が流れ込んで極端に気温が高くなることはなく、1988年以来20年ぶりに真夏日(日最高気温30℃以上の日)の日数が0日になりました。 |
10月 | 高気圧におおわれて晴れる日が多く、寒気の南下も弱かったため、暖かい日が続きました。月平均気温は17.5℃と平年より0.9℃高くなりました。24日、気圧の谷に向かって南から暖かく湿った空気が流れ込むとともに、地形の影響もあって日立市付近で雨雲が発達し、一時的に強い雨が降りました。日立市役所では、12時16分に1時間降水量48.0mmを記録しました、 |
11月 | 上旬の終わりから1週間近くぐずついた天気が続きました。しかし、本州付近を通る低気圧が少なく発達も弱かったため、月降水量は平年より少なくなりました。19日から27日にかけて下層へ強い寒気が入り、気温が低くなりました。特に、21日の朝は冷え込みが強まり、南部支所では最低気温が-0.3℃まで下がり、今年の秋になって初めて氷点下の気温となりました。 |
12月 | 低気圧と高気圧が交互に日本付近を通過して、冬型の気圧配置となる日は少なくなりました。平年に比べ日本の東海上で高気圧が強く、日本海を進む低気圧に向かって暖かい南風が入って気温の高くなる日がありました。一方で、上層の偏西風が南北に蛇行して寒気が南下してくるようになり、一時的に気温の低くなる日があって気温の変動が大きくなりました。 |
更新日 09/01/14
名前 日立市天気相談所