月 | 観測の記録 |
1月 | 月の前半は冬型の気圧配置が続いて晴れて乾燥した天気が多く、気温も平年より低くなりました。しかし、後半に入ると日本の西側に上層の気圧の谷が位置し、日本付近には南西から暖かく湿った空気が入りやすくなりました。このため、曇りや雨の日が多くなり、下旬の平均気温は平年よりも2.3℃高くなりました。 |
2月 | 冬型の気圧配置になることが少なく寒気の南下も弱かったため、中旬を中心に気温が高くなりました。特に、14日は東へ抜けた寒冷前線に向かって吹き下ろす北西の風によるフェーン現象が加わり、気温が上がりました。日立市役所では、12時55分には日最高気温23.3℃を記録し、2月の最高気温としては市役所観測開始以来第3位の記録となりました。 |
3月 | 中旬から下旬にかけて、気温の変動が大きくなりました。19日は日本海を進んだ低気圧に向かって暖気が入り、日立市役所では最高気温が21.6℃まで上がりました。24日以降は寒冷渦が日本海に停滞し、晴れても最高気温は10℃前後までしか上がりませんでした。 |
4月 | 引き続き、気温の変動が大きくなりました。特に、下旬には強い寒気が南下してきて日平均気温が10℃前後の日が続き、3月下旬に続いて旬平均気温が平年を下回りました。一方、高気圧におおわれて晴れる日が多く、日照時間は219.7時間と平年の126%になり、4月の日照時間としては観測開始以来3番目に多い記録となりました |
5月 | 寒気の南下がなく、日本海を進む低気圧に向かって南から暖かい空気が入ることがあったため、月平均気温は17.4℃と平年より1.3℃高くなりました。特に、下層へ冷たい空気が入ることがなく、移動性高気圧におおわれて冷え込むこともなかったため、最低気温の月平均は14.0℃と1982年に並んで観測開始以来最も高くなりました。 |
6月 | 中旬から下旬にかけて気圧の場が変わり、中旬までの肌寒い日から下旬には真夏並みの陽気へと大きく気温が変化しました。23日には、南西風によるフェーン現象の影響も加わって気温が上がり、日立市役所では最高気温が31.6℃を記録し、今年初めての真夏日となりました。 |
7月 | 偏西風が南北に大きく蛇行して東経130度付近で気圧の谷が深まり、本州付近は西谷の場が続きました。このため、西から暖かく湿った空気が入りやすく、曇りや雨の日が多くなりました。中旬には上層の高気圧が強まり、低気圧が日本海を進んでフェーン現象が起こり、気温の上がる日が多くありました。 |
8月 | 上旬は梅雨時の気圧配置で、曇りや雨の日が多くなりました。14日に低気圧が抜けた後気圧配置が変わり、移動性高気圧におおわれて晴れる日が多くなりました。しかし、太平洋高気圧におおわれて暑くなる日がなかったため、真夏日は1日しかなく、1980年に次いで真夏日の少ない8月となりました。 |
9月 | 移動性高気圧におおわれて、天気は数日の周期で変わりました。日本付近での低気圧の発達はなく、例年のように秋雨前線が停滞することもなかったため、晴れる日が続きました。このため、月降水量は11.0mmと平年の6%しかなく、9月の降水量としては市役所観測開始以来最も少なくなりました。 |
10月 | 上旬と下旬に二つの台風の影響をうけ、降水量が多くなりました。台風の接近に伴って台風の北側に停滞していた前線の活動が活発になり、一時的に強い雨が降りました。このため、月降水量は260.0mmと平年の1.6倍になりました。また、上旬に通過した台風により気圧の場が変化して寒気が南下してくるようになり、気温が下がって季節が一歩進みました。 |
11月 | 上旬と下旬は、高気圧におおわれて晴れる日が多くなりました。中旬は、中国大陸に停滞する上層の気圧の谷の影響で低気圧が次々と通過し、曇りや雨の日が多くなりました。このため、月降水量は165.0mmと平年の約2倍になりました。また、冬型の気圧配置になることが少なく、月平均湿度は79%と11月の平均湿度としては観測開始来最も高い記録となりまし。 |
12月 | 上旬は数日の周期で天気が変わりました。低気圧の通過に伴い南から暖かい空気が入り、気温は平年より高くなりました。月半ばになると日本付近で上層の気圧の谷が深まり、強い寒気が南下してきました。このため、下旬の初めにかけて寒い日が続き、寒暖の変動が大きい師走でした。 |
更新日 10/01/18
名前 日立市天気相談所