月 | 観測の記録 |
1月 | 上旬から中旬は冬型の気圧配置が続いて晴れて乾燥した天気が続き、気温も平年より低くなりました。下旬は気圧場が一転し、移動性高気圧におおわれて晴れて暖かくなりました。低気圧の影響を受けることが少なかったため、月降水量は3.0mmと極端に少なくなりました。これは、日立市役所観測開始以来2番目に少ない記録です。 |
2月 | 中旬と月末は前線を伴った低気圧が頻繁に本州南岸を通過し、曇りや雨または雪の日が続きました。今年は地表付近へ北から冷たい空気が入ることが多く、日立市では雪の降る日が多くなりました。特に、18日は前日からの寒気が残っていたため未明から昼前にかけて雪が降り、日立市役所では最深積雪が18cmとなって日立市役所観測開始以来2番目に深い記録となりました。 |
3月 | 月を通して気温の変動が大きくなりました。9日は本州南岸を進む低気圧前面の下層へ寒気が入り、雪が降りました。中旬は、日本海を進んだ低気圧に向かって暖気が入り、5月中旬並みの気温となる日がありました。月の終わりになると強い寒気が南下してきて、日平均気温3℃前後と真冬の寒さとなりました。 |
4月 | 前線を伴った低気圧が日本付近を頻繁に通過したため、曇りや雨の日が多くなりました。月の後半は強い寒気が断続的に流れ込み気温の低いが続いたため、月平均気温は9.7℃と平年より2.3℃低くなり、4月の平均気温としては日立市役所観測開始以来3番目に低い気温でした。また、月の終わり100mmを超える大雨が降り、月降水量は251.5mmとこれまでで最も多くなりました。 |
5月 | 偏西風帯の南北への蛇行が大きく、気温の変動が大きくなりました。上旬は、南から高気圧におおわれて気温が上がりました。しかし、中旬前半と下旬後半には寒冷渦が本州付近をゆっくりと東進し、寒気が南下して気温が低くなりました。月半ばと月末には、4月上旬から中旬並みの気温となる日がありました。 |
6月 | 月の前半は、東西に広がる高気圧におおわれて晴れる日が多くなりました。しかし、13日から14日にかけて上層の気圧の谷が通過した後、本州南岸に梅雨前線が停滞するようになり、曇りや雨の日が多くなりました。今年は、梅雨入りを境に天気の変化が明瞭でした。また、オホーツク海高気圧が出現せず、梅雨入り後は気温が平年を上回り蒸し暑い日が続きました。 |
7月 | 月半ばにかけて梅雨前線が本州南岸から日本海側に停滞し、曇りや雨の日が多くなりました。その後、太平洋高気圧が日本付近で強まり、梅雨前線は弱まって消えたため晴れる日が多くなりました。月を通して南から暖かい空気が入り、13日と30日を除いて気温は平年の値を上回りました。このため、月平均気温は25.0℃と平年より2.1℃高くなりました。 |
8月 | 月を通して日本付近で太平洋高気圧の勢力が強く、晴れて暑い日が続きました。月平均気温は27.1℃と平年より2.3℃高く、1994年8月の平均気温26.9℃を抜いて、これまでで最も高くなりました。また、南風が入りやすかったことから日最低気温が25℃以上の日は11日と、1994年の12日に次いで多くなりました。 |
9月 | 上旬は太平洋高気圧の勢力が強く晴れて暑い日が続きました。日本海に停滞する前線に向かって南西の風が吹き、夜も気温が下がらず、2日、3日及び7日、8日と連続して熱帯夜となりました。9月の熱帯夜の日数4日は、観測開始以来最も多い記録です。下旬になると、本州付近で上層の気圧の谷が深まり、寒気が入って気温は急激に下がりました。 |
10月 | 月の終わりに一時的に強い寒気が入り、27日の最低気温は4.9℃まで下がって平年の11月下旬並みの気温となりました。それ以外の期間は暖かい空気におおわれ、上旬の平均気温は19.5℃(平年比+1.2℃)、中旬の気温は19.0℃(平年比+2.3℃)と暖かい日が続きました。 |
11月 | 10月末に台風第14号が関東地方の南を進んだ後、気圧の場が転換して寒気が入るようになりました。このため、9月の下旬を除いて6月の中旬から続いていた気温の高い状態は解消し、11月上旬、中旬と平年並みの気温になりました。下旬は、日本海を進む低気圧に向かって暖気が入り、気温が高くなりました。 |
12月 | 中旬までは南から暖かい空気が入り、気温は平年より高くなりました。22日に低気圧が通過した後は偏西風の蛇行が大きくなり、寒気が南下してきて気温は下がりました。月を通すと、平均気温は8.5℃と平年より1.3℃高くなりました。また、冬日も1日しかなく、下旬の後半を除いて暖かな師走でした。 |
更新日 11/08/16
名前 日立市天気相談所