2004年の観測日誌(前月の観測記録から)

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  観測の記録
1月  本州付近を通過する低気圧の発達が弱く、月降水量は12.0mmと平年の26%しかありませんでした。一方、日照時間は211.5時間と、平年の108%になりました。このところ、降水量の多い年が続いていましたが、1999年1月の月降水量4.0mm以来、久しぶりに晴れて乾燥した冬晴れの天気が続く1月になりました。
2月  中旬以降は、低気圧が日本海を通ることが多くなり、南風が入って気温が高くなる日が多くなりました。特に、22日は最大風速10.0m/sの南西の風を記録し、最高気温も22.0℃まで上がり、春一番となりました。
3月  南西の風が吹いてフェーン現象が起こり、極端に気温の上がる日がありました。17日の日最高気温は23.0℃(3月の最高気温としては、日立市役所観測記録順位第1位)まで上がりました。そして、翌日の寒冷前線通過後には、3℃まで気温が下がるなど、気温の変化の大きい月になりました。
4月  移動性高気圧におおわれて、晴れて暖かい日が続きました。下旬には、南から西よりの風によるフェーン現象が起きて気温の高くなる日が多くなり、17日の28,1℃(4月の最高気温としては、日立市役所観測記録順位第2位)、20日の27.5℃、22日の27.5℃と、日最高気温が27℃を超える日が続きました。
5月  日本付近は西谷となることが多く、南西の湿った空気が入りやすく、天気の悪い日が続きました。また、下旬は気温の変化が大きくなりました。特に、31日は強い南西の風が吹いてフェーン現象が起き、日最高気温31.6℃を記録(5月の最高気温としては、日立市役所観測記録順位第1位)しました。
6月  太平洋高気圧や移動性高気圧におおわれ、晴れて気温の高くなる日が多くありました。特に、下旬に入ってからは、南西の風によるフェーン現象や台風に伴う暖気の影響で、気温の上がる日が多く、日最高気温が30℃を超えた日が、5日ありました。(1979年と並んで、日立市役所観測記録順位第1位)
7月  南から高気圧におおわれて、晴れて気温の高い日が多くなりました。月平均気温は24.7℃と、平年より1.8℃高くなりました。それに対して、月平均の最高気温は29.1℃と平年より2.8℃高くなりました。平均気温の割には最高気温が高くなり、日中の暑さが厳しい月になったといえます。
8月  月の前半は太平洋高気圧の北への張り出しが強く、晴れて気温の高い日が多くなりました。しかし、14日から15日にかけて、前線が南下した後は、冷たい北東の風が吹いて気温が下がりました。その後、一時的に気温の上がる日がありましたが、北東風の影響が強く、涼しい日が多くなりました。10日は、上層の寒気の影響で激しい雷雨となり、西部支所では日降水量が153.5mmになりました。
9月  上旬と下旬は、前線と台風の影響を受けて、曇りや雨の降る日が多くありました。しかし、太平洋の高気圧が平年に比べ北に位置していたため、それ以外の日は晴れて気温が高くなりました。そのような中で、15日から16日にかけて、冷たい空気を伴った移動性高気圧が東北地方を通過し、日立市でも7月3日以来2か月半ぶりに最低気温が15℃を下回りました
10月  日本付近では上層の西南西の流れが顕著で、南からの湿った空気が入りやすく、雨の降る日が多くなりました。また、9日には台風第22号が伊豆半島付近に、20日には台風第23号が四国地方に上陸し、関東地方を通過しました。このため、月の降水量は478.0mmと平年の300%になり、1991年の475.0mmを抜いて観測開始以来最も多くなりました。
11月  10月に引き続き、太平洋高気圧の勢力が強く、北極からの寒気の南下が弱かったため、北日本から東日本にかけて記録的な高温となりました。日立市でも。月平均気温は14.1℃と平年より2.3℃高くなり、1977年11月の平均気温14.0℃を抜いて、これまでで最も暖かい11月になりました。
12月  4日から5日にかけて、台風からの暖湿気を伴った低気圧が発達しながら本州上を進み、大荒れの天気になりました。また、南西の温かい風が吹き込んで気温が上がり、5日の最高気温は25.9℃を記録しました(12月の最高気温としては、日立市役所観測記録順位第1位)。

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更新日 09/12/01
名前 日立市天気相談所