・普通艇とのハルの違いによる、乗る位置の重要性について、基本的には普通艇と同様ですが、風速の違いで分けると下記のようになります。
・ハルは普通艇に比較して細いので、波があるとピッチングが激しくなるので、この様な場合はミッドシップ(帆走重心)の付近に乗るようにすると、ある程度、ピッチングを押さえることが出来ます。例としてスペース13,14のミッドシップはサイド・ステーの直ぐ後ろ付近です。
・カタマランの沈起こしについて、トラピーズ装備艇の場合はハワイアン・スタイルと言ってバウを突っ込んで急に止まった時、クルーが前に飛ばされないように掴まるシートを兼用したシステムを装備しますが、キャットリグ艇のようにシングルハンドの場合は必要ない(部品点数も多くなり、艤装に時間が掛かるようになりますが、装備は可能)ので沈起こし用として8ミリ以上のロープで艇の大きさにもよりますが、長さ10m程度を用意しておき出艇するときは必ず搭載します。
”横倒しの場合”沈起こし用ロープを上側艇体の上を回して前・後クロスビームとの接続付近にロープのエンド付近を結び背中に掛け、下側の艇体に両足を乗せたまま後ろに反るように体重をかけます。マストが風下側の場合は起きにくいので船が回るのを待ち、マストが風上に回るとトランポリンに風圧を受けるので、これを利用して起こします。この時、上側艇体が腹の付近に落ちてくるので腹を打たないように気をつけて下さい。
”完沈の場合”この場合はまず最初に横倒しの状態にします。風下側の艇体のスターン後端に体重を掛けスターンを沈めると風上側のバウを中心に上がって来て、トランポリンへも風を受けて起き易くなるので、横倒しの状態にします。横倒しになったら上記と同じ方法で起こします。
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