【ホームページへ】 | 月 | 観測の記録 |
| 1月 | 月を通して日本付近は数日の周期で気圧の谷の影響を受け、冬型の気圧配置は長続きしませんでした。また、本州南岸が気圧の谷場となって天気のぐずつく時があり、17日、23日、29日と3週続いて南岸低気圧による雪が降りました。特に、29日は茨城県北部から寒気が入った影響で、日立市役所で積雪3cm、奥日立きららの里で積雪15cmを記録しました。 |
| 2月 | 低気圧や気圧の谷が周期的に日本付近を通過して冬型の気圧配置は長続きせず、天気は周期的に変わりました。上層の偏西風が日本付近で北へ蛇行することが多く、寒気は南下しにくくなりました。特に、中旬は南から暖かい空気が入ったため、旬平均気温は7.7℃と平年よ3.1℃高くなりました。また、月平均気温も5.7℃と平年より1.1℃高くなりました。 |
| 3月 | 日本の東海上で高気圧が強く、南から暖かい空気が流れ込んで気温が高くなるときがありました。一方で、偏西風が日本付近で南北に蛇行し、中旬前半と下旬には大陸から寒気が流れ込んで気温が低くなり、気温の変動が大きくなりました。また、冬日（最低気温が0℃未満の日）の終日は2日で、観測開始以来2015年の2月21日に次いで早い記録となりました。 |
| 4月 | 日本の南東海上で高気圧が強く、南から暖かく湿った空気が流れ込みやすくなりました。このため、平年より気温の高い日が多く、天気のぐずつく時がありました。ただ、17日を除いて日本海で低気圧が発達することがなく、気温が極端に高くなることはありませんでした。この結果、月平均気温は過去5年間で最も高かったのに対して、月最高気温は最も低くなりました。 |
| 5月 | 4月に引き続き、日本の南と東で高気圧が強く、日本付近には南から暖かく湿った空気が流れ込みやすくなりました。このため、月平均気温は17.5℃と平年より1.4℃高くなりました。一方、本州付近での低気圧の発達は弱く、大雨となる日がなかったことから、月降水量は110.0mm（平年比72％）と平年より少なくなりました。 |
| 6月 | 上旬は高気圧におおわれて晴れる日が多くなりました。しかし、13日に低気圧が通過した後、本州付近を寒冷渦が頻繁に通過するようになるとともに本州の南に前線が停滞し、曇りや雨の日が続くようになりました。また、寒冷渦の前面に向かって南から暖気が入りやすく、月の平均気温は20.7℃と5月に引き続いて月平均気温が平年より1℃以上高くなりました。 |
| 7月 | 6月に引き続き、日本付近で偏西風が南北に蛇行して寒冷渦が頻繁に通過し、ぐずついた天気が多くなりました。しかし、低気圧は日本海を進むことが多く、本州付近に停滞した前線の活動も東日本では不活発だったため、月の降水量は43.5mm（平年比27％）と平年よりかなり少なく、7月の降水量としては観測開始以来5番目に少ない記録になりました。 |
| 8月 | 月の後半は日本付近で高気圧が東西に分かれ、本州付近は上層の気圧の谷場となりました。このため、曇りや雨のぐずついた天気が多くなりました。また、この気圧の谷に沿って南から台風が北上し、3個の台風が関東地方へ影響しました。さらに、気圧の谷に伴う寒気の影響で23日には市役所以南で非常に激しい雨が降り、南部支所では日降水量が228.5mmに達しました。この結果、日立市役所における8月の降水量は348.0mmと、8月としては観測開始以来2番目に多い記録となりました。 |
| 9月 | 上旬は太平洋高気圧におおわれ、晴れて暑い日が続きました。中旬に入ると太平洋高気圧が南へ後退し、中国大陸が上層の気圧の谷場となりました。このため、本州南岸に前線が停滞するようになり、月末にかけ曇りや雨の日が続きました。月の日照時間は109.8時間（平年比82％）と平年より少なくなりました。特に、中旬の日照時間は10.7時間と平年の25％しかありませんでした。 |
| 10月 | 日本の南海上で太平洋高気圧の勢力が強く、上旬を中心に暖かい空気が流れ込みました。このため、月平均気温は17.7℃と平年より0.9℃高くなりました。特に、上旬の平均気温は20.9℃と平年より2.5℃高くなり、10月上旬の気温としては2013年の20.7℃を抜いて、観測開始以来最も高い気温となりました。 |
| 11月 | 中旬を除いて大陸から張り出す高気圧に伴って下層へ寒気が入りやすかったことから、4年ぶりに月平均気温が平年より低くなりました。また、24日には関東地方の南に発生した低気圧に向かって下層へ寒気が引き込まれたため、東部を除いて雪が降りました。日立市役所では積雪になりませんでしたが、山間部の奥日立きららの里では積雪が10cmになりました。 |
| 12月 | 冬型の気圧配置になることは一時的で、長続きはしませんでした。上旬後半から中旬にかけては寒気が入り、気温が低くなりました。しかし、それ以外の期間は南から暖気におおわれ気温が高くなりました。このため、月平均気温は8.7℃と平年より1.4℃と高くなりました。これは、12月の気温としては観測開始以来5番目に高く、昨年12月の平均気温8.6℃に引き続いて暖かい師走となりました。 |
更新日 17/01/18
名前 日立市天気相談所
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